親は何を見ればいい?
現在、保育園はもとより、自治体によっては幼稚園にこの「第三者評価」を導入しているところもあります。その結果は、自治体のHPなどで公表されていることがほとんど。もし、公表されていなければ、自治体の担当部署に確認してみましょう。第三者評価の結果は、我が子の園選びの参考にすることができます。その際、最も注意してチェックしてほしいのは2つ。
1、利用者の具体的な意見
2、改善して欲しい点
です。1は利用している(園に子どもを預けている)人が、その施設の運営についてどのように考えているかがわかります。2は、1に出てこなかった点でも、第三者評価を行う機関がチェックしたものです。
妄信せず、判断の1つと考えて
実は、第三者評価を受けるためには、その評価機関にお金を支払わなければなりません。その金額は1園につき30万~60万円程度。小規模な園の予算を考えれば、気軽に受けられるようなものではありません。そこでまずは、この「第三者評価を受けているかどうか」も判断基準になると考えられます。同じ自治体の同じ規模の園がこぞって評価を受けているのに、受けていない園なら、なぜなのか?と考える必要があるでしょう。
ただし、評価機関のレベルがピンキリであるのも確か。幼稚園や保育園の評価をするのに、保育の専門家が少なかったり、中には全くいなかったりする評価機関もあるようです。どういった人が評価しているかも問われますが、「誰が評価したか」は公にされないため、わかりにくいのも事実です。
第三者評価機関が、これまでにどのような施設に対して、どういった評価を何件してきたかといったことについても公開されています。老人施設を多く手がけてきた機関が、急に子どもの施設を評価しろと言われても難しいかもしれません。「評価は万全ではない」と考える必要があるでしょう。
ガイド自身、これまでさまざまな幼稚園・保育園を見てきましたが、第三者評価の結果と必ずしも一致しないと感じることは少なくありません。あくまでも園選びの際の判断基準の1つとして考えるべきかもしれません。
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