親の便利は子の不便
子どもにとっての必要なサービスとは……? |
もうひとつ、見逃せないのが、この制度の大前提。実はこの制度改革が、消費税を10%にして、アップ分5%の中から財源を確保して実施するものとされていることも大問題です。アップした分の中からたとえば1%が、必ず、子どものために使われると確約されるのであれば、私もここまで反対はしません。でも、アップした1%は、保育に参入して補助金を得て、それを企業内の赤字部門に補てんしようという企業に流れるとしたら……? 保育制度云々より、私たちの税金の使い道としていいものなのでしょうか?
さまざまな角度から考えて、どうしても納得できない、この保育制度改革。法律が改正されるまでには、まだ少し時間があります。内容を理解すれば「この方がいい」と思う親は滅多にいないはず。小さな学習会などを積み重ねて理解を深め、反対していくことが必要です。