矛盾だらけの厚生労働省の説明!
保育制度改革は待機児童が解消するばら色プランなのでしょうか!? |
それなのに、新しい「保育制度改革」について、厚生労働省では「この案にすれば、認可保育園が飛躍的に増え、待機児童が解消する」としています。
厚生労働省が言っている、バラ色プランは、こんなこと。
- 「保護者が希望する保育所を選べる」
- 「保育園が増えて、待機児童が減る」
- 「保育園が増えて競争が増え、いい保育園が残る」
まず、1)の「保護者が希望する保育所を選べる」について。今は確かに親が希望する保育園にならないこともありますが、直接契約になって、親が園に申し込みをするようになったからといって、果たして「選べる」ことになるのでしょうか? その園が人気があって申し込みが多ければ、当然のことながら入園できない子どもが出てくるのは当然。これほどまでに認可保育園が少ない状態では、「希望する園を選べる」わけがないのです。
2)の「保育園が増えて、待機児童が減る」も、ハッキリ言って意味不明。確かに、新しい制度の下では、社会福祉法人もNPOも、企業も一律に参入できるようになっています。だからといって、「もうからない」保育園ビジネスに、多くの企業が参入してくるはずがありません。補助金を狙って参入し、子どもを預かり始めてから計画倒産するような、悪意に基づいた企業が入ってこないとも限りません。公的なお金でしっかりした認可保育園を作っていかない限り、待機児童が減ることはないのです。
3)の「保育園が増えて、いい保育園が残る」については、競争原理を、保育のどこの部分で働かせようと言うのか、という疑問があります。「いい保育園」というのは、いったいどんな園なのでしょう? 「お勉強」を教えてくれるような園? 24時間保育をしてくれるような園? つまりは、親へのサービスが「競争」の場になってくるはずです。