育児休暇が満足に取れない悩み

赤ちゃん
育休明けの1歳児の入園は激戦!
今年2月、新・待機児童ゼロ作戦が発表されました。小泉首相時代、7年前に始まった「待機児童ゼロ作戦」は、結局、さほど成功せず、待機児童がなくなることはありませんでした。認可保育園に入りにくい状態はずっと変わっていません。首都圏、近畿圏、その他政令指定都市周辺、沖縄県などでは、今も顕著です。

そのなかで特に、ここ数年、様変わりを見せてきたのは、子どもの年齢。以前は0歳から激戦だった地域でも、最近では1歳児の入園が激戦になってきています。育児休暇制度が整ってきたことで0歳で入園させる人が減り、逆に育児休暇明けの1歳が激戦になってきたわけです。

保育園に入りやすいのは、やはり新年度の4月からであることは変わりません。保育園のことを考えると、せっかくの育児休暇制度を丸まる取るには勇気がいります。これでは、いくら育児休暇制度が整ってきたとはいえ、本末転倒ですよね。

産後の入園予約を始めた品川区

保育園
出産時に保育園予約できる、全国初の制度
そんな悩みを解決しようと、品川区がこの6月から「入園予約」の制度を開始しました。(参考:毎日新聞 2008年2月6日 東京朝刊)

出産前に、あらかじめ小学校入学までの子どもの予定を立ててしまう、というのが画期的! 親にとっても小学校入学まで安心して、品川区で生活することができますし、区にとっても区内の公立保育園に必要な子どもの枠が設定できまる上、がっちりと区の子どもたちとキープできるため、少子化対策としても役立つのではないでしょうか。

他区でも、同様の取り組みが始まっているところもありますが、生まれる前からの予約枠を確保するためには、それだけ保育園に受け入れのための余裕がなければなりません。そこで、実施していても、なかなか、その枠を増やすことは難しい、という現実があるようです。

また、品川区は都心に近く、家賃や、マンションの価格も他区に比べてかなり高くなっています。このサービスを受けるために品川区に住みたくても、収入によっては難しくなることもあるでしょう。

結局、自治体ごとのサービスでは、その区に住めるかどうか、といったことから「格差」が出てくるように感じます。こういった施策は、国主導で始まってこそ、全国的な動きになるもの。品川区の取り組みは画期的であり、評価できますが、国からの動きが何もないことには、やや残念な思いがします。

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