全国で74万人の子どもが入所
そんな子どもたちが、放課後を過ごす場所が「学童保育」。学童保育は保育園と同じく、子どもたちにとってとても大切な生活の場所です。でも、学童保育はまだまだ足りません。全国学童保育連絡協議会の調査では、昨年5月の段階で、全国の学童保育に入所している子どもは約74万人。4年前に比べ、21万人も激増しています!
ところが、小学校の数に比べて学童保育の数は7割。保育園を卒園した子どものうちの6割しか入所できていません。学童保育がない市町村も、まだ1割以上存在します。
祝入学! でも、学童保育に入れない……
嬉しい我が子の入学。でも学童保育に入れなかったら…… |
めでたく入所できたとしても、そもそも半数以上の学童保育には「定員」が定められていません。子どもたちの数が適正とは言い難く、「ぎゅうぎゅう詰め」に近い状態のところもあります。ガイドが実際に子どもを預けていた公立の学童保育所も、そういった大規模学童保育でした。新1年生の4月1日に初めて入所した時には、座って勉強する場所もないほどの混雑ぶり。保育園から比べると全然違う環境で、子どももとまどった様子。「これはいったいどういうことなんだろう?」と親子で困惑した経験があります。入れたからと言って、必ずしも子どもが過ごしやすい環境ではない場合もある、ということです。