楽しい夏休み……のはずが一転、子どもをめぐる悲しいニュースが相次いでいます。7月27日、北九州にある無認可保育園の車の中で園児が熱中症で死亡するという事件がありました。この事件は、保育園・保育士の役割について深く考えさせられるものでした。今回は、あってはならない保育園内での死亡事故について考えます。

いつになったらなくなる? 保育園での事故

夏の日差しであたためられた車内は50度以上になるという
まずは、今回の事件の概要です。

7月27日午後5時半ごろ、北九州市小倉北区中井1の無認可保育園『中井保育園』(北村寿和園長)の女性保育士(41)から『近くの駐車場に止めた園の送迎車の中で園児がぐったりしている』と119番があった。市消防局の救急隊が駆け付けたところ、同区朝日ヶ丘、会社員浜崎健太郎さん(30)の長男暖人(はると)ちゃん(2)が心肺停止状態になっており、病院に運ばれたが午後7時5分ごろ死亡した。熱射病とみられる。福岡県警小倉北署は同園職員らが暖人ちゃんを3時間以上にわたり送迎車内に置き去りにした可能性が高いとみており、業務上過失致死の疑いもあるとみて関係者から事情を聞いている」(以上、YOMIURI ONLINEより引用。2007年7月28日付)

このニュースと続報をなぞっていくと、今回の事件は保育園ではあってはならない信じられないミスがいくつも重なった結果、起きたものだと考えられます。報道されていることから考えられる主なミスとは、

1、園児を車から降ろした段階で、きちんと子どもの人数を数えていなかった点
2、おやつのプリンが余ったのを見て初めて、保育士が子どもの数が足りないことに気付いた点
3、子どもを探し始めてから発見するまでに時間がかかっている点
4、救急車を呼ぶまでにかなりの時間がかかっている点

事件が起きた保育園は無認可でした。保育料が一律で認可に比べて破格に安い上、24時間OKで理由を問わず子どもを預かっていたという報道もありました。保育料は保育時間が長くなればなるほど、また子どもの年齢が低くなればなるほど高くなるのは当たり前のことです。また、行政からの補助金なしに運営されている無認可の方が、認可園よりも保育料が高くなるものです。

保育料が認可園よりも安く、理由を問わず長時間預かってくれるというのは、逆に不安材料になることを覚えておきたいものです。これはあくまでも私の想像ではありますが、そもそも子ども一人ひとりの顔や名前を保育士がきちんと把握して保育していたのかどうか、かなり気になるところです。

>>犠牲者が出てからでは遅過ぎる>>