来年4月に小学校に入学する幼稚園、保育園のお子さんがいるご家庭では、小学校に入学した後の、子どもたちの放課後生活のことを考えていることでしょう。特に「学童保育」の入園申請の締め切りが年内となっているところが多いもの。でも「学童保育」ってわかるようで、よくわからない。いったいどういうところなのでしょう?

学童保育が足りない! 待機児童も続出

小学生
学校を終えた後、小学生が向かう場所が学童保育
「学童保育」とは、親が働いているなどして小学校から子どもたちが帰った時にも家にいない家庭のために設けられたもの。子どもたちはランドセルを背負ったまま、学童保育施設に「ただいま!」と帰り、そこで夕方まで過ごすことになっています。

「学童保育」には長い歴史がありますが、長らく自主的な運営が行われていました。法律できちんと位置づけられたのは、まだ10年前のこと。1997年の児童福祉法改正により。1998年から制度が始まりました。

この学童保育が足りず、今、とても大変なことになっています。全国学童保育連絡協議会の調査によれば、今年5月の入所児童数は約74万人。1998年には約33万人だったので、2.2倍に増えています。また、1施設の子どもの数も増え、1998年には34.6人だったのが、2007年には44.7人になっています。1つの学童保育で71人以上の子どもがいる施設も多く、大規模化も懸念されています。3年生までのところが多いのですが、1年生を優先させるため、首都圏など希望者が多い地域の施設では「待機児童」も多く出ているという現状があります。

施設基準がない自治体も

同じく全国学童保育連絡協議会の調査でわかったのは、学童保育の施設に対する基準がない自治体がまだ8割あるということ。学校の施設を使っているところが約半数、児童館などの公的施設を使って運営をしているところを併せると8割を超えますが、まだ民家やアパートなどを利用しているところも1割弱はあります。施設に対する基準がないことが多いため、面積も狭く、児童一人当たりの面積は約2.59平米と、保育園の最低基準(一人当たり3.3平米)を下回っています。

待機児童が多い地域では、特に「全児童対象」の放課後開放事業を、学童保育の代わりに利用することが多くなってきています。しかし、厳密に考えれば、家に帰った時に親がいる家と、いない家とでは「学童」の意味が違います。親がいない家では、学童保育は第二の家庭そのもの。そこで、全児童対象の中で、学童扱いの子どもたちを別枠で保育するところもあります。地域によって、かなりの差があるため、事前に調査をしておくべきでしょう。

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