「病児保育」とは?
在宅で病児を預かる新たな試みを行うNPO法人もあります。(写真提供:病児保育のフローレンス) |
この仕組みは「乳幼児健康支援一時預かり事業」として、全国で進められています。「医療機関併設型」「保育園併設型」「単独型」の3種類がありますが、小児科医院に併設されている「医療機関併設型」が多いようです。看護師や保育士が保育に当たっています。
お金はどれくらいかかるの?
行政の補助がありますので、民間のベビーシッターなどに比べると比較的利用しやすい料金になっています。1日当たり1000~3000円前後で利用できます(別途、登録料等がかかる場合もあります)。必要なとき、必ず利用できるの?
病児保育では、マンツーマンに近い保育体制が必要とされているため、ひとつの施設当たりの定員は10人以下、2~5人というところが多くなっています。これでは、風邪の流行する冬場などは少し心もとなく感じられます。まだまだ、施設は足りない
病児保育は、時期によって利用者数の変動が激しいため、事業として採算をとるのが難しいというのが現状。こうした問題もあり、一気に数が増えるというわけにはいかないようです。病児保育を行う施設はこのところ増えてきましたが、保育園の数に比べればまだ微々たるもの。「子どもが病気になっても、必ず預けることができる」という状況からはまだ遠いのです。
子どもが病気のときくらいは仕事を休んで看病したい。だけど・・・
子どもが病気のときくらいは、父親も母親も仕事を休んで看病できるような社会が、本当は理想だと思います。しかし、家庭内だけで子育てと仕事を両立するというのは、かなり困難なことです。「熱が高いときには、仕事を休んで子どもの看病を最優先にする。峠は過ぎたけどまだ熱が下がりきらない、というようなときには、家庭の外の人に助けてもらう。」―そうした「選択肢」を増やしていくことが、これからの社会には必要なことではないでしょうか。
「病児保育の新しい試み」はこちらから
■参考サイト
全国病児保育協議会
■ 関連サイト
病児保育の新しいかたち【幼稚園・保育園】
産後気持ちよく働くための5か条【子育て事情】
認可外保育園を検討するとき【幼稚園・保育園】