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認可外保育園を検討するとき(2ページ目)

なかなかややこしい保育園の「認可・認可外」。「保育園の基礎知識(2)」は「認可外保育園にはどんなものがあるの?」「どんな場合に利用するの?」についてです。

執筆者:吉森 福子

2 認可外保育園を検討する場合


「子どもを保育園に入れたい」と考える場合、まずは認可園から検討する場合が多いでしょう。

「保育園の基礎知識(1)」で、「保育園への入園は役所が一括管理」というお話をしましたが、これがまさに(A) 公立認可園(B) 私立認可園のことです。

しかし、認可外の園を検討せざるを得ない場合もあります。主に、次のような場合です。


「認可園に入れなかった場合」

認可外の園を検討する理由としては、これが最も多いですよね。
こういう場合はまず、(C) 自治体の助成を受ける認可外保育園が次善の策になるでしょう。

「準認可」的な、これまでの保育の実績がある認可外園は、役所の保育園入園の相談窓口などで教えてもらえると思います。認可の「保育園」に対して「保育室」と呼ばれていたりします。東京都の認証保育園もこれに当ります。

また、0~1歳児の場合は(F) 保育ママという方法もあります。特に産休明けなどの小さい赤ちゃんの場合は、家庭的な保育がちょうどよいということも。


「これまで専業主婦で、これから働こうとする場合」

「求職中」でも、認可園に申し込むことは可能です。が、特に待機児の多い地域ではかなり難しいよう。こちらもまずは(C) 自治体の助成を受ける認可外保育園を当ってみるところから始めましょう。

ただ、「ゆっくり自分に合った仕事を探したい」「週5日、1日中預ける必要はない」という場合は、週に数回、数時間ずつ(E) その他ベビールームなど(H) ファミリー・サポート・センターなどで、徐々に親子とも離れることに慣れていく、という方法もあります。

でも、「経済的な事情で今すぐ働きたい」「離婚したので再就職を」という場合は、認可園に1日でも早く入れるように、その旨を役所の窓口に訴えましょう。というのは、認可と認可外では、経済的負担がものすごく違うから。

認可保育園は所得に応じた保育料になるため、経済的に困っている場合は負担が少なくてすむ場合が多いです。が一方、認可外保育園になると地域や子どもの年齢、園によって違いはあるものの、月に5~10万円くらいかかってしまいます。

特に、ひとり親家庭は認可園入園への優先度が上がりますので、認可園に入れてから働きはじめたほうがよさそうです。(「はじめての保育園」より)

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※「(E) その他ベビールームなど」について

助成を受けていないベビールームなどの中には、人手不足のために満足のいく保育が行えないものもあると言われています。もちろん信頼できる保育を行っているところも多くありますが、行政の目が行き届かないということは、責任の所在が曖昧になりがちです。そのことを認識した上で、厳しい目で選んでください。詳しくは参考文献を。
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