公立高校、やや押され気味。平均倍率1.10倍
東大合格者数全国2位の灘高をはじめ、私立高校を志願する生徒が多い
全日制2009年度は定員2万4930人に対し、2万7464人が出願。その後の志願変更で159人減り、平均倍率は変更前の1.11倍から1.10倍になりました。定時制は、定員2,252人に対して1,899人が出願、平均倍率は0.84倍。私学が強い兵庫では、中堅あるいはその上位校でも生き残りをかけて改善に努めています。公立ではトップ校に位置づけられる長田高校(定員320名)は、2008年度1.07倍と兵庫の平均的な倍率になっており、ここからも私学優位の傾向が見てとれます。
ほか兵庫での人気校公立は、神戸商の商業と佐用の農業科学の2校2学科。すぐに定員を超える出願が寄せられます。一方、地方の高校では出願が極端に少なくなることが多く、出石、村岡の普通科と西脇工の電気の3校3学科などは定員割れが起こるなど、都市部への流出が目につきます。
再編の動きとしては、神戸須磨高校と神戸西高校が合併して、須磨翔風高校が開校。伊丹西(自然科学系コース)、三木北(自然科学系コース)、川西北陵(国際文化系コース)、篠山鳳鳴(国際文化系コース)、北条(家政科)は定員募集を停止する。