債券型ファンドを選ぶ時の基本
投資信託を選ぶ際は、投資信託の中身、「何に投資している投資信託なのか」を確認することが大切です。中身がわかれば、どのような時に利益が期待できるのかや、どのようなリスクがあるのかがわかります。では、主に債券に投資する債券型ファンドを選ぶ時の基本を解説します。
(※投資信託の分類上、株式が少しでも入っていると株式ファンドに分類されますが、この記事では、株式を含むが主に債券に投資しているというファンドも対象にして書いています)
債券型ファンドに何を求めるのか
債券型ファンドを選ぶ時は、「自分が何を求めて債券型ファンドを買うのか」を見失わないことが大切です。目的が異なれば、当然、選ぶファンドも異なります。しかし目的を忘れてしまうと、リターンが高いもの(=リスクも高いもの)に目がいってしまいがちです。債券型ファンドを選ぶ主な目的には下記のようなものがあります。
■安定的な収益や安全性を求めたい
■分散投資の分散先の一つにしたい
■リスク承知で利益を求めたい
では、それぞれの目的に合った債券型ファンドを選ぶときのポイントを順に解説します。
安定的な収益や安全性を求めている
安定的な収益や安全性という点では、日本の公社債に投資する国内債券型ファンドが優れています。日本は相変わらずの低金利ですから利益はそれほど期待はできませんが、「安全性が高く、定期預金よりはちょっと利益が多い」というニーズには応えてくれます。利益が少なくて魅力がないように思えますが、金融危機の時でもマイナスにならなかった国内債券の安全性は評価できると思います。国内債券は、債券ファンドではなく債券単体で買うことも難しくはありませんが、その場合も「自分の目的」を踏まえて判断しましょう。社債などには金利が高いものがありますが、そのような債券は一般的にリスクも高いので気をつけましょう(発行している企業などの財政が危ない状況にある/劣後債である、など)。