家を建てる契機から始まり、土地探しから完成に至るまでに起こった様々なエピソードは、これから建築家に設計を依頼して家を建てたいと思っている方すべてに参考になるでしょう。
サラリーマンが建てた9坪の家
9坪の家 つくって住んだ、こんなに快適!9坪の家
1999年の年初め、リビングデザインセンターOZONEのイベントの担当者だった萩原修さんは、そこで展示された増沢洵設計の「最小限住居」の骨組みに魅せられ、すぐさまこれを使って自宅を造ることを決意。なんとその年の10月末には竣工させるという、常識ではありえないスピードで家づくりを実現させました。その後日談と建築企画会社Boo-Hoo-Woo.comによる「9坪ハウス」誕生の経緯が追加収録された改訂版です。
9坪ハウス狂騒曲
9坪ハウス狂騒曲
こちらは妻の側から見た「9坪の家」の顛末記。突然夫からきりだされた自宅建設の話に戸惑いながらも、土地探しから竣工に至るまでに起こった数々のエピソードと、住みはじめてから変化した暮らしぶりのあれこれや想いが、著者自身の描いたイラストを交えて綴られています。
9坪ハウス 小さな家で大きな暮らし
9坪ハウス
前出の「9坪の家:スミレアオイハウス」に住む萩原百合さんが、各地の「9坪ハウス」の建て主を訪ねて、家づくりの過程やその後の暮らしをレポート。女性の視点で、3間×3間の空間を最大限生かした小さな家「9坪ハウス」での暮らしの魅力を紹介しています。建て主とデザイナーの小泉誠さん、建築家の阿部仁史さんとの対談も収録。
建築家、中村好文との家づくり
建築家―中村好文―と建てた「小さな家」小さな家
前回紹介した『66人の建築家がつくった「たったひとつの家」』や『24の家』の著者である建築ジャーナリストの鈴木紀慶さんが、建築家の中村好文さんに自宅の設計をはじめて依頼。土地探しからローン契約まで、多くのハードルを乗り越えて完成した、「狭小で旗竿の敷地」「二世帯住宅」「ローコスト」という三重苦をものともしない小住宅の物語です。
普請の顛末―デザイン史家と建築家の家づくり
普請の顛末
著名なデザイン史家である柏木博さんが、使い捨てではない百年住み継ぐ「豪胆な家」の設計を、“住宅名人”中村好文さんに依頼。柏木さんをして「これぞ未来を保証するデザイン」と言わしめた、箱型構造の家の完成までを詳細に記しています。随所に挟み込まれた中村好文さんによる住宅建築にまつわるコラムと、柏木博さんの日本の住宅についての論考も必読です。
住宅ジャーナリスト、ライターの家づくり体験
狭くて小さいたのしい家―建築家と建てる、狭小住宅ドキュメント
永江朗
フリーライターで書評家の永江朗さんが、2000万円の予算で挑んだ自邸「ガエ・ハウス」建設の一部始終を綴ったドキュメントです。15坪の敷地に夫婦2人、50m分の本を収納する仕事場付きの条件で、アトリエ・ワンの塚本由晴さんと貝島桃代さんに設計を依頼。永江さんの質問に対談形式で答えたお二人の家づくりの考え方や、スタッフによる座談会、工務店や工事担当者へのインタビューも掲載。
500万円で家をつくろうと思った。
藤井誠二
40代のノンフィクションライターの藤井誠二さんが、個人の信用だけで貸してくれる人から借りた500万円で家を作ろうと、建築家と小説家の2つの顔をもつ鈴木隆之さんに設計を依頼。メールのやりとり、工事日記、建築家との対談の3部構成で、多くのボランティアを巻き込んでのセミ・セルフビルド方式による「スーパーローコストハウス」が建ち上がるまでを、ドキュメントタッチで描き出しています。
女性の目線で見た家づくりの実際
女ひとり思いどおりの家を建てる―建築家と一緒に夢の空間を手に入れた11人
杉本薫
マンションを買うよりも、小さくても一戸建てに住みたい! と考えた、住宅専門誌やインテリア誌で活躍する編集者の杉本薫さん。建築家の黒沢隆さんと二人三脚で歩んだ日々のエピソードを織り交ぜながら、自分だけの納得いく家を造るためのノウハウを紹介しています。さらに杉本さんと同じ夢を実現させた、11人の女性達の実例をレポートしています。巻末には杉本さんが推薦する12人の建築家のリストもあります。
辛酸 リノベーション
小森知佳
多くのリフォーム事例を取材した経験のあるフリーライターの小森知佳さんの、自宅リフォーム体験記。公園近くの古い小さな一軒家を買った夫婦がリフォームを決意。それから工務店の倒産や建築家との決別という思いもよらぬトラブルに遭遇。その後新たなデザイナーとの出会いに助けられ、ついに完成に漕ぎ着けるまでの七転び八起きの家づくり奮戦記です。