投資ポリシーの5つの選択肢
投資の基本は、相対収益、現物資産、長期、分散、現金ですが、その反対は、絶対収益、バーチャル資産、短期、集中、レバレッジです。 投資の基本に関する選択肢を、私たちはいくつか持っているわけですが、これらの選択について一貫した考え方がポリシーです。特に、投資でしてはいけないことを明確にすると分かりやすいかもしれません。
ある投資ポリシーのパターンを参考にしてください。
絶対収益を狙わない
どんなときでも約束した収益を与えてくれるのが絶対収益型の金融商品ですが、タイプは二つあります。預貯金のようによほど利率の低いものか、ヘッジファンドのように背後に複雑な仕掛けを持つものかのどちらです。
マーケットの変動に左右されない絶対収益を得たいのは人情ですが、そのためには背負い込むリスクも考えておきたいものです。
たとえば、ヘッジファンドにはファンドそのものの破たんのように発行体が倒れたら元本すべてを失います。
変動は世の常で、それを避けようとすると人工的なシェルターが必要となります。しかし、それとて絶対ではないし、高くつきます。
マーケットと共に歩む投資こそ資産運用の王道であり、時間さえかければ誰でも簡単に報われる方法でした。それが相対収益を狙う投資です。
仮想資産には手を出さない
先物、オプション取引、仕組み債、為替FXなどはマネーゲームと呼ばれる類の投資です。現物資産に投資しないので、簡単にもうかりそうな気にさせられますが、損失も簡単にでることを覚悟すべきです。
投資信託やリートを実物資産ではないと誤解している人がいますが、それらは証券化されているだけで、仮想資産とは異なります。
証券化の裏づけとなっているのは、実存する株式だったり、不動産だったりしています。それらはマーケットと共に価値変動しますが、ゼロにはなりません。
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