FX・外国為替証拠金取引/FXの基礎を学ぼう

FXで利益が出た場合の税金について

FX取引での利益は、課税対象となります。税金は、実際にどのようにかかり、どのように収めればよいのか、お伝えします。

執筆者:All About 編集部

  • Comment Page Icon

FXの利益は雑所得として申告

FXで発生した利益には税金がかかるから注意!

FXで発生した利益には税金がかかるから注意!

FXで発生した利益は「雑所得」扱いとなり、利益の発生した翌年の2~3月に確定申告をして、納税することになります。ちなみに、FX取引の利益とは、確定した売買差益とスワップポイントによる利益で、基本的に、保有中のポジションの含み益に関しては課税対象にはなりません。
申告義務が発生するのは、FXも含めて雑所得で得た利益の合計額が、1年間で20万円を超えた場合。つまり、FXの利益が20万円以下で他に雑所得がなければ、申告は不要で、納税しなくてもよいことになります(申告義務がない場合でも、納税するのは、もちろんOK!)。

雑所得として分類されるのは、「公的年金」「非営業用貸金の利子」「著述業や作家以外の人が受ける原稿料や印税、講演料や放送謝礼」など。これらとの合計額が年間20万円以上ある場合、確定申告の必要が生じることになるのです。ただし、他に収入のない専業主婦の場合は、基礎控除額である38万円を超えた雑所得がある場合に、確定申告が必要となります。

雑所得の申告では、次の費用が必要経費として認められることが多いので(税務署の判断による)、利益から差し引くことができます。確定申告の際には、それらの領収書や売買報告書の添付が必要です。
◎売買手数料、振込手数料
◎郵便料金等の通信費、プロバイダー費用の一部
◎パソコン購入費の一部
◎新聞・関連雑誌代、セミナー参加費 など

また、取引に損失があれば、利益から控除することができます。
例)2社のFX取引会社での1年間の取引結果
★A社:30万円の利益
★B社:−10万円の損失
★必要経費:1万円
(他の雑所得なし)
【結果】30万円-10万円-1万円=19万円の利益となり、確定申告の必要はなくなります。

ただし、FX以外の雑所得と損益を合算することはできません。
例)他に雑所得があり、FXで損失が出た場合
★副業で得た原稿料:30万円
★FX取引:−30万円の損失
【結果】原稿料30万円に対して課税、確定申告が必要

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます