鎌倉「utsuwa-shoken onari NEAR」でお気に入りの器を選ぶ

シンプルでシックな店構えです。

シンプルでシックな店構えです。


鎌倉の駅を降りたら、表通りの鶴岡八幡宮方面は、いわゆる観光地として賑わっていますが、裏側の改札を出て由比ガ浜の方へ向かうと、昔ながらの素朴でかわいい商店街が続いています。寄り道を楽しみながらぶらぶらと歩いていき、もう突き当たりかなと思う頃、古い古いおもちゃ屋さんの向かいに、静かにぽつんとお店が佇んでいます。
アイテムごとに器がお行儀よく並んでいます。

アイテムごとに器がお行儀よく並んでいます。

鎌倉の高台の一軒家でプライベートギャラリー「うつわ祥見」を営む、祥見知生さんのもうひとつのお店がここ「utsuwa-shoken onari NEAR」です。

うつわ祥見は、展覧会や限られたOPENDAYのときだけの営業ですが、こちらは定休日以外、毎日オープン。器好きはもちろん、近所の人が散歩の途中にふらりと覗いたり、若いカップルが偶然立ち寄ったりすることも。男性が一人で来て、じっくり真剣に器を選んでいることも意外と多いんだそうです。

祥見さんは、物心付いたときからの天性の器好き。
「なぜと聞かれても答えようがないくらい、昔から好きで好きで。幼い頃、離れに住んでいた祖父の部屋には飾り棚にクリスタルの酒器や茶の道具などの器があったのですが、祖父のいないときにこっそり入っては、そんな本物の器でおままごと遊びをしていました。そのおかげもあって、小さな頃から自然とモノを見る目が培われたのかもしれません」。

普段の暮らしに馴染む器ばかり。壁の絵は小野セツローさん。

普段の暮らしに馴染む、ほっと寛げるような器に和みます。壁の絵は小野セツローさん。


お店に並ぶ器は、全て祥見さんの目にかなったものですが、特に作り手の名は書いてありません。それは、外からの情報に振り回されることなく、自分のものさしを持って、大事に選んで欲しい、という思いからです。
「まずは心に響くものを、素直に手に取ってみて下さい。そして毎日使ってあげて下さい。手元に置いて、長く使うことで分かることがありますよ」。
そして、だんだん器の見方が分かってきたら、自分だけの”ごひいき”をみつけて、一人の作家さんを追っていくのも楽しみ方のひとつだそう。
「器は、”食べるための道具”であることを伝えたい。私にとって、よい器とは偉ぶらず控えめで、何でもないもの。日々手に包まれて、ゆっくりと時間を受け止めてくれるもの。使うほどに育ち、美しくなってゆくものです。毎日台所で対面し、気が付いたらいい顔になっていた、そんな器が好きです」。
真ん中のテーブルは月替わりの展示スペースです。

真ん中のテーブルは月替わりの展示スペースです。


こちらのお店では、「オン・ザ・テーブル」と名付けて、月替わりの企画展も行っています。店の中央にある大きなテーブルがささやかなステージ。季節によるものだったり、作家さんの個展だったり、毎回様々なテーマで展示が行われます。器たちを”うちの子”と呼んでしまうくらい、器を愛してやまない祥見さんですから、器について分からないことは何でも気軽に聞いてみましょう。初心者にも丁寧に対応してくれ、安心して器選びができます。鎌倉の旅の思い出にも、ぜひお気に入りの”わが子”を見つけてください。


utsuwa-shoken onari NEAR
http://utsuwa-shoken.com/
神奈川県鎌倉市御成町5-28 
tel & fax  0467-81-3504
定休日 木曜日
営業時間 常設 12:00~18:00   
展覧会会期中 12:00~19:00 

今年は「器をもっと愛おしく」をテーマに、京都・札幌・長崎などで「うつわハートフル展」という器の展覧会も開催予定です。詳細はHPを要チェック!


次のページでは、器選びの途中で寄りたい、ご近所さんをご紹介します。