ソフト面とハード面での省エネを
まず、電気製品は一部例外を除き使わない場所はしっかり消す(切る)のが基本中の基本です。つけっぱなしの癖がある場合は、きちんと消すことを習慣として身につけるようにしましょう。
効率の良い上手な使用も大切です。特に電気使用量が多い家電は、使い方次第で大きく変わってきます。やみくもに使うこと自体を我慢するよりも、どのように使えば節電になるのかの知識を身につけましょう。
また、現在使用している家電品の消費電力がどのくらいかかっているのか、きちんと把握しておくことが大切です。近年の省エネ家電の節電性能はすさまじく、場合によっては買い替えを検討した方がトータルで節約になることもあります。
電気使用量の内訳
下のグラフは資源エネルギー庁平成16年度電力供給の概要(出典:財団法人省エネルギーセンター)の「家庭における消費電力量ウェイトの比較」です。これによると、エアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビの順に割合が多く、これら上位4つの家電だけで家庭の電気使用量の約7割を占めていることがわかります。
その他の家電に付いてもしっかり節電を心がけることは大切ですが、効果的な節電をするためには、特に電気使用量の多い家電品を中心に気をつける必要があるのです。
省エネ家電の使用
トップランナー方式の導入などで、近年の省エネ家電の節電性能は飛躍的に向上しています。すべての家電を節電タイプに変えた方が良いとは言えませんが、前出の電気使用量の割合が多い家電を中心に見直しを検討すると良いでしょう。それにはまず、現在使用している家電品の消費電力量を把握し、最新省エネ家電とのランニングコストの差を把握することが必要です。カタログや家電メーカーのサイト、省エネルギーセンターのサイトなどで調べてみましょう。
また、最新の家電であれば全て節電性能が優れているわけではありませんので、家電品を選ぶ際には省エネラベルなどを参考にして出来るだけ省エネ性能の高いモデルを選ぶようにしましょう。
参考:財団法人省エネルギーセンター省エネラベリング制度
基本契約
電気料金の基本契約は、大きく分けて従量電灯制と時間帯電灯制があります。一般的なご家庭では従量電灯で契約していることが多く、この場合は契約アンペア数によって基本料金が決められています。基本料金は電気使用量の多少は関係なく毎月かかるものですので、現在契約しているアンペア数が極端に高い場合は電力会社に変更を依頼しましょう。時間帯電灯の契約は主にオール電化のお宅などに多いのですが、従量電灯のように使用量によって段階的に料金が上がるのではなく、使用する時間帯によって料金単価が大きく変わります。深夜は安く、日中は高いというプランが多いので、タイマーなどを使ってできるだけ安い時間帯に上手に電気を使用する工夫をしましょう。