将来を見据えた選択を
単に難関大学だから選ぶという時代は終焉したといっていい。当然ながら自分にあった大学選びをするべきだろう。大学を決める基準はなんだろう。就職率、ブランド力、研究実績など様々だ。指導する立場からでは受験生にここを受験しなさいとは言えない。
しかし、意外と第一印象やイメージに動かされている人が多いのではないだろうか。悩んでいる受験生に質問するのは常に一つ。「あなたが求めているのは中身ですか。それとも名前ですか」。ブランドという名前を求めてもまったく問題ないだろう。もし、中身を基準にするなら選択肢はもっとひろがるはずだ。
受験生にとって2008年の金融不況が世界的に起こったことが、もう一度大学進学をまじめに考えるよい機会になっているようだ。一流の企業だからといって、終身雇用が安定する時代はとうに過ぎ去った。難関大に入ったから一生が安定するわけでもない。結局は個人のレベルで自分の中身をどう鍛えているかが問われる時代ではないだろうか。大学のブランド力にあぐらをかかずに、真摯に大学改革を実行する大学が評価されるようになって行かざるをえないだろう。やはり、自分らしい大学選択の基準が求められるのだ。
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