受験情報の専門家がいるか確認
塾や予備校の面接に行くと、多くのことを一方的に並べ立てられるものだ。一見合格者数も多いように見える。一クラスで何パーセントが上位大学に合格したのか聞いてみるといいだろう。以前、一部の高校で問題になったように、実際は一人で多くの大学に合格しているのに、のべ人数で発表しているだけかもしれない。2008年度だけでの実数も聞いてみよう。明確に答えられなければ問題だろう。
面接に出た教務担当者に正しい受験知識があるかどうか、質問をしてみるといいだろう。たとえば、「早稲田の文化構想学部には漢文が必要になりますか?」などを聞いてみよう。早稲田文化構想学部では、試験科目の国語を見ればわかるが、国語総合、現代文、古典となっている。国語総合は新課程から導入されたもので、現代文や古文と融合した基本的な項目を扱うが、意外に難しい問題が多い。この古典とは漢文と古文のことで、2009年度からも漢文は必須だ。「担当がいないからわからない」と答えたりする塾、予備校では信頼するに値しないだろう。
プロ講師がいるか? 入学前に授業を体感すべし
大学生アルバイトが講師として働いているのに、「指導教員はアルバイトではないプロ講師しかいない」と宣伝に書いてある場合がある。入学する前に実際の授業を受けてみることをオススメする。ちょっと聞いただけで、よくわかる授業かどうかは判別できるだろう。
通学時間2時間越えは無茶
塾、予備校への通学が2時間を越えると、体力的に無理が生じてしまう。無理のない範囲での通学時間を考えて、通学できる範囲を考えてみよう。繁華街などに近すぎると帰りに遊んでしまうかもしれない。誘惑的要素はなるべく少ない方がいいだろう。
受験期の大切な時期、かなりのお金をかけて過ごす塾・予備校の選択は、注意してもしすぎることはないはずだ。子ども任せにせず、親も授業を見学してみた方がいいだろう。大人の目から見たら、違う側面が見えてくるはずだ。受験に失敗しないためにも、塾や予備校の選別に気をつけたい。