ナニワの下町・天下茶屋にある「安倍晴明神社」
安倍晴明の産湯井のあと。現在は使用されていないが名水が沸いたという。葛の葉(晴明の母)はその名水を産湯に使ったのだろう |
大阪市内唯一の路面電車・阪堺電車の東天下茶屋駅(大阪市阿倍野区)。このあたりはNHKドラマ「ふたりっ子」の舞台になるなど、ナニワの下町風情あふれる界隈。駅から徒歩約3分ほどにあるのが、その名もすばりの安倍晴明神社。外観はなんの変哲もない、まったく普通の神社。由緒は非常に古く、「安倍晴明宮御社伝書」によれば、安倍晴明が亡くなったことを惜しんだ上皇が、2年後の寛弘4年(1007年)に晴明の生誕地に建立したものだという。ここが生誕地ということは、つまり晴明は意外なことに「大阪人」なのだ。また地名の阿倍野区の阿倍は安倍氏が転じたもので、この界隈は古代から安倍の一族が住んでいた土地であったという。
境内にはよく当たると評判の占いコーナーも
境内を散策すると、江戸時代には名所として知られていたという「安倍晴明の産湯井」の跡や、晴明の父・安倍保名(あべのやすな)を祀った泰名稲荷神社、安倍晴明の母・葛の葉(白狐だったという伝承がある)が狐となって飛来する姿をイメージした像など、晴明に関するモニュメントが色々と置かれている。社務所の中では安倍晴明にちなんで「占いコーナー」があって、毎日、午後1時から5時まで1件2000円で様々な相談に乗ってくれる。これがまたよく当たると評判で、最近は若い女性の恋愛相談が多いという。京都の晴明神社は有名だが、あちらは安倍晴明の屋敷跡で、大阪の安倍晴明神社は「ここで安倍晴明が誕生した」という、いわば聖地のようなもの。晴明ファンはぜひ一度は訪れてみて欲しい。
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