韓国の鍋&スープ料理
ほのかに韓方薬の味が染み込んだもち米も美味しい! |
体に良いものを食べることが薬。そんな「薬食同源」思想が生きたサムゲタン(若鶏の腹にもち米や韓方薬などを詰めて煮た料理)。孵化後45日過ぎたオス雛鳥のお腹に、朝鮮人参やナツメ、もち米、各種韓方薬剤を入れ何時間もじっくり煮込みます。スープにはコラーゲンや韓方エキスがたっぷり溶け込んでいるので美肌効果抜群! 同じく鶏一匹まるまる使った料理にタッカンマリ(鶏がまる一匹入った水炊き)があります。爽やかなほどあっさりしたスープは、シンプルながら深いコクが。東大門市場には美味しいと評判の店がずらっと並ぶタッカンマリ通りもあります。
スープには栄養たっぷり! |
牛骨や内臓などを10時間以上じっくり煮込んだスープ料理で、中に素麺と肉片が入っています。味付けはほとんどされない状態で出されるので、塩コショウや唐辛子粉などを好みで入れます。カクトゥギ(大根のキムチ)と併せて食べるのが美味しいですよ。
スンドゥブ(純豆腐)はふんわり柔らか! |
家庭料理を味わいたい方にオススメなのが、トゥッペギ(小鍋)入りのチゲ類。チゲは具がたくさん入った汁物で、1人分ずつ出されるのが基本です。柔らかなおぼろ豆腐入りのスンドゥブチゲや、キムチ入りのキムチチゲ、韓国味噌がふんだんに使われるデンジャンチゲなどがあります。スンドゥブチゲやキムチチゲは、ピリ辛テイストのものが多く、豚肉や魚介類の具材が入っていることも。デンジャンチゲは韓国風の味噌汁で、豆腐やズッキーニなどの具材入りです。家庭料理レストランで食べられるほか、焼肉屋さんでご飯を注文すると、デンジャンチゲなどが一緒にだされたりします。
10~20代の若者に特に人気がある料理 |
プテチゲは、朝鮮戦争後の食糧難だった時期に、米軍基地から流出した缶詰などを利用して作った鍋料理のことです。ちなみに「プデ」とは「部隊」のこと。具材はスパムやソーセージなどアメリカンなものを筆頭に、豚挽き肉、キムチ、大豆、ラーメンと、とにかく何でもアリなボリューム感たっぷりの鍋なのです。米軍基地が近くにあるソウルの議政府には、プテチゲ専門店が軒を連ねるプデチゲストリートがあります。