フィレンツェのトラットリア
リストランテと比べると、気さく度が高まる食事スポットがトラットリア。気軽にワイワイと地元の人のにぎわいの中で食べるのも、また旅の思い出です。最近では値段はリストランテとそれ程変わらない所もありますが、雰囲気はやっぱりカジュアル。メニューの大半はトスカーナの家庭料理中心になります。
一部のお店を除き、週末の夜でなければ、空きがあれば大概予約なしでも入れます。但し6月、9月のハイシーズンは平日でも予約を入れておくのが無難です。
トラットリア1 ブーカ・デッロラフォ
フィレンツェには「ブーカ(穴蔵)」を冠したお店が多い。地元人が集う穴倉へ! |
おばあちゃん直伝のフィレンツェ家庭料理が食べられる店として、知っている人は知っている名店。季節の野菜を使ったフィレンツェ家庭料理は素朴で、なんだか体に優しい感じ。肉肉肉……のフィレンツェですが、ここの味わい深い料理の数々は旅に疲れた胃にも負担が少ない(主観ですが)。
自家製の手打ちパスタやフンギ・ポルチーニのフリット、ホッとする豆料理。さりげなく素材にこだわったシンプルな家庭料理は、フィレンツェの素顔に出会うようです。
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■Buca dell'Orafo(ブーカ・デッロラフォ)
住所:Via dei Girolami 28
TEL:055-213619
定休日:日、月のランチ
アクセス:シニョーリア広場から向かって、ポンテ・ヴェッキオの手前を左折
トラットリア2 トリッペリア・イル・マガジーノ
ローマ流ではなくフィレンツェ流のトリッパもが食べられる |
牛肉を食べる機会の多いフィレンツェならではのこの店のメニューには、「え? そんなところも食べるの?」と驚くばかりの部位が登場。たとえば、牝牛の乳肉のポルペッタ(肉団子)や、牛の第4の胃袋を使ったラグー(ミートソースなどなど)。表側(?)のお肉と比べて、内蔵肉は意外とカロリーも少ないらしく、さっぱりとした味わいが楽しめるのが魅力です。 「実は」フィレンツェならでは!の内蔵料理、(お好きな方には)どれも絶品ですよ。
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■Osteria Tripperia il Magazzino(トリッペリア・イル・マガジーノ)
住所:Via de' Sapiti 20/R
TEL:055-215969
定休日:日
アクセス:中心街からベッキオ橋を渡って右手。橋から徒歩3~4分程度
トラットリア3 トラットリア・ソスタンツァ
清潔な雰囲気が漂うソスタンツァの店内 |
こちらの自慢も炭火で焼いた「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」。外はカリカリと香ばしく、中はふんわり。肉汁ほとばしる本場のビステッカは感動もの。もちろん、ビステッカのみならず、豆料理やパスタ料理など、素朴ながらもしっかりとした味わいの家庭的な料理が揃っています。
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■Trattoria Sostanza(トラットリア・ソスタンツァ)
住所:Via Porcellana 25/R
TEL:055-212691
定休日:日
アクセス:サンタマリア・ノヴェッラ教会の広場を背にして. Via della Scalaを右折。1本目を左折した小さな通り沿い
トラットリア4 ダ・ロッコ
朝市が開かれる月曜日から土曜日までのお昼のみ開いています |
パスタ系よりも、煮込みやリボッリータ、パッパ・アル・ポモドーロなどが美味しいお店。とにかく安くてサッと食べられるところが便利。但し、長居は禁物。他のお客さんのためにもサッと食べて、サッと出るのがお作法です。地元人ならでは……知ってる人は知っている穴場の名店の代表ですね。
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■Da Rocco(ダ・ロッコ)
住所:Piazza ghiberti (mercato di Sant'Ambrogio)
TEL:なし 予約不可
定休日:日
アクセス:ドゥオーモから徒歩20分の場所にあるサンタンブロージョの朝市の建物の中