格安パッケージツアーやキャンペーンお得商品の見つけ方
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新聞広告で廉売されるメディア型ツアー |
新聞やチラシなどで募集するパッケージツアーを、特にメディア型ツアーと呼びます。メディア型ツアーは、旅行の内容もさることながら、やはり目を惹くのは安い価格! メディア型ツアーで人気が高いトラピックスの場合、参加者にアンケートを記入してもらい次のツアーに反映させるなどして質の向上に努めています。また、キャンペーンのお得商品も狙い目です。例えばHISの場合、新聞の折り込みチラシやTVコマーシャルなどを通じ、積極的にキャンペーン告知を行っています。いずれも直販体制のため、広告宣伝費を多く費やしても、格安で魅力的な商品を提供できるのが特徴です。こうした商品は、発売後すぐに完売となるケースが多いのですが、なかには追加販売をしたり、おもわぬ掘り出し物もあります。
中堅旅行会社のなかには、格安を専門に、パッケージ商品を造成販売するところもありますし、大手旅行会社も、格安パッケージツアーを独自に販売しています。これら一社一社の情報を収集するのは手間がかかりますが、インターネットの登場で、横断的な情報の集積を可能にしました。
方面や時期が決まっているけれど、より条件が良いツアーを選びたい場合に役立つのが、価格比較サイトです。また、キャンセル料発生日前後に掃きだされる未完売ツアーの空きを狙うのであれば、旅行会社が配信するメルマガに登録しておくとよいでしょう。出発直前の空き状況は、ホームページにはアップされず、メルマガなどで告知されるケースが多いからです。
楽天トラベルなどネット専業の旅行会社も狙い目です。メルマガ登録は一般に無料ですから、キャンペーン告知や緊急のツアー募集情報をキャッチするのに、とても有効です。
高品質・高付加価値のツアーを上手に選ぶコツ
パッケージツアーにもさまざまな種類がありますが、熟年世代や富裕層を中心に、高品質・高付加価値のツアーにも注目が集まります。近ごろのパッケージツアーは、世代別・テーマ別・料金別に細かくセグメントされていますので、目的にあったツアーをさがすことができます。特に単価の高いパッケージツアーや船旅などは、専業の旅行会社や専門支店を特別に設ける場合あります。例えば、ニッコートラベルやワールド航空サービスなどが、その典型で、少量で高品質なツアーを得意にしています。また大手旅行会社JTB、KNT、そしてHISは、東京・銀座に富裕層向けの専門支店を出店してしのぎをけずっています。ベテランの担当者が懇切丁寧に対応してくれます。
学生ツアー、卒業旅行を上手に選ぶコツ
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卒業旅行に特化した商品を選ぶ |
卒業旅行は近年、低年齢化しているうえ、卒業前に二度、三度、仲間を違えて違う方面へ旅行をする学生も珍しくない時代です。今や卒業旅行は、学生の一大イベントとして定着しましたが、その反面、少子化・二極化の波におされ、取り扱う旅行会社も限られるのが現状です。しかし卒業旅行として募集するパッケージツアーは、同世代が集うよさがあり、他校のひとたちとの交流もまた魅力です。卒業旅行パッケージ商品は、(1)大学生協を通すとさらに割引になる、(2)早めに申し込みをすると安くなる、といった傾向があります。また、旅行保険をかけない学生も少なくないようですが、かならず旅行保険は加入することを忘れずに。
パッケージの定番商品には長寿の理由がある
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長寿商品には信頼と実績がある |
パッケージツアーの元祖はジャルパックで、商品名がのちに旅行会社の正式名称になりました。また、40年来の歴史をもつルックJTBは、40周年を記念してツアー復刻版を発表するなど話題にもなりました。ひとつの商品がブランド化するには、長い年月とお客様からの信頼があってこそ。パッケージツアーには特別補償の規定がありますが、万一のときに旅行会社がどのような対応をしてくれるかがブランド価値を決定づけます。ですからパッケージツアーの定番商品には、長寿になるだけの理由があるといっても過言ではないでしょう。
また、JALだけでなくANAハローツアーに代表される航空会社系のパッケージ商品は、自社路線を安く、安定的に仕入れることができる強みを活かして、座席のクラスなどにも配慮したツアーが狙い目ですし、西武トラベルや東武トラベルなどの電鉄系も海外拠点ないしは提携ホテルなどと組んだ魅力的なツアーを造成しています。
秘境の旅に強い旅行会社のパッケージ商品
アフリカをはじめ秘境に強い旅行会社は、多くのリピーターで支えられているのが特徴で、独自のノウハウと手配ルートが強みです。アフリカ旅行専門の旅行会社・道祖神に代表されるように、サファリツアーやアフリカツアーなどに特化して、長く営業を続ける旅行会社もあります。パンフレットで比較をすると料金や行程に大きな違いを感じなくとも、顧客満足度からみると、たとえ規模は小さくても、歴史や実績のある旅行会社に軍配があがる傾向にあります。
フリータイム型のパッケージツアー
個人手配をした場合と大差がない旅程表。フリータイム型のパッケージツアーは、往復の航空券と宿泊ホテル、そして空港とホテル間の往復送迎だけで、スケジュールの中身はからっぽというのが珍しくありません。しかし個人で手配をした場合、航空・ホテルの予約や予約後のコンファメーションなど多くの手間がかかるうえ、ポーターやトランスポーテーションも自分で手配・交渉しなくてはならず、それでも割高になるのが関の山。現地空港に到着したら、係員に案内されるがままに用意された車に乗り込み、チップも不要でホテルに送り届けてくれるフリータイムのパッケージ商品は、旅慣れたひとほど意外に利用頻度が高いもの。フリータイム型のパッケージ商品を選ぶときには、参加者への特典(例えば、オプショナルツアーや施設利用料の一部が割引になるだとか、市内循環の乗り物が乗り放題だとか)があるなしで大きく利便性が異なりますので、参加者特典のチェックを怠りなく。