9月に新規上場したその他の銘柄を見ても
と公募価格と比較していずれも大きく上昇しています。IPOの基本的な仕組みを理解した上で投資を行えば、大きなチャンスがあると考えます。 そこで今回からは、IPO(新規上場株)について
- 基本的な仕組み
- 公募株の申し込み方法
- 上場後の正しい投資戦略
IPO(新規上場)とは?
IPOとはinitial public offering.の略で、直訳すれば「初めての公の提供」です。 簡単に言えば、これまで非公開・非上場だった企業の株式を、「一般の人でも自由に売買できるように提供する」ということです。 IPO(新規上場)= 非公開・非上場だった企業の株式を上場することにより、だれでもその株式を自由に売買できるようになること。と覚えておけば分かりやすいでしょう。日本では年間約100社から150社が、IPOを果たしています。
企業がIPOするメリット
非公開・非上場だった企業の株式を上場することにより企業は主に以下のメリットがあります。- 株式市場において資金調達が容易になる
- 知名度・信用度アップ
- 優秀な人材の確保
上場する事で資金調達の方法がより広がります |
M&Aや工場の新設など、資金が必要になった時には、非公開・非上場企業ですと資金調達は銀行からの借入に頼ることが多いです。しかし、株式を上場している会社であれば、株式を新たに発行することにより資金を調達できるようになります。
資金調達の幅を広げることにより、より柔軟に経営を行うことが出来ます。 2.知名度・信用度アップ
株式を上場している企業には、毎年の損益状況、財務状況などの財務諸表の提出が義務付けられています。また株式を上場するためには証券会社や証券取引所などの厳しい審査を通過しなければなりません。そのため上場することによって信用度がアップします。
信用度が高い上場企業になれば、銀行などからより低い金利で資金を借り入れることも可能でしょう。
また上場企業となれば、新聞などで報道される機会も増え、知名度のアップも期待できます。
3.優秀な人材の確保
上場企業になれば、社会的な信用度や知名度がアップします。
そのため非上場だから・・・と敬遠していた優秀な人材の獲得も見込めます。
また、上場以前から働いていた社員にも、株式を譲渡したり、ストックオプション(新株予約権)などインセンティブを設けることにより、いっそう前向きに仕事をしてもらうことも出来るでしょう。
年間約100~150企業がIPOを行っています |
IPOがきっかけになり、さらなる事業規模の拡大を果たす企業も数多くあります。
そのためIPOしてくる企業=今後成長が期待できる企業という見方もあり、人気化する要因のひとつにもなっています。
次回はより具体的な新規上場株に投資する方法です。
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