株式投資では1株単位で投資できる銘柄もありますが、100株や1000株といったまとめ買いでないと投資できない銘柄も多数あります。しかし、より少 額で投資できるのが、「プチ株」、「ミニ株」、「まめ株」といった商品です。今回はこのうちどれが一番少額で投資できるのかを調べてみました。

株式投資は「パック売り」が基本

株式投資では「単元株制度」と呼ばれる、各銘柄の売買単位を「単元」として、1単元=1株、10株、100株…、とまとめて売り買いを行う仕組みが中心です。

例えば、トヨタ自動車(7203)の株価は3,820円(2/28終値)ですが、1単元は100株となっているので、手数料を無視すればこの株を買うには最低38万2千円が必要です。
スーパーマーケットのにんじんやピーマンのパック売りのように、株もパック売りが基本ということです。

しかし、株式投資をはじめたばかりの方や、それほど株式投資に資金を回せない方には、「まだ慣れていないから38万円をいきなり投資するのは心配」「どうしても欲しいけど38万円も投資金額がない」といった問題があります。

そこで少額投資に便利なのがプチ株、ミニ株、まめ株といった、単元未満の株数を売買できる商品です。これらの商品では1株からの売買が可能なため、トヨタ自動車3,820円で買うことも可能になります。

プチ株、ミニ株、まめ株はどれが一番少額?

単元未満の株数を購入できるこれら3商品にはどういった違いがあるのでしょうか?各商品の概要は以下のようになっています。

●プチ株
取扱証券会社:カブドットコム証券
売買単位:1株
注文方法:成行のみ
手数料:約定代金が2万円まで105円、以降約定代金1万円増加まで毎に70円加算。
売りの場合、105円以下となる場合は無料。
株主権:配当、株式分割の割当あり、株主優待、議決権なし

●ミニ株
取り扱い証券会社:野村證券、大和証券、マネックス証券など
売買単位:単元株数の10分の1
注文方法:成行のみ
手数料:約定代金の0.63%、1約定につき525円など証券会社による
株主権:配当、株式分割の割当あり、株主優待、議決権なし

●まめ株
取り扱い証券会社:野村ジョイ証券
売買最小単位:1株
注文方法:成行のみ
手数料:約定代金の0.84%(最低手数料105円)
株主権:配当、株式分割の割当あり、株主優待、議決権なし

この3商品で、ミニ株は売買単位が単元株数の10分の1単位となっており、1株を購入できるのは単元株数が10株の銘柄に限られます。その上、どの取扱い証券会社も若干手数料水準が高めに設定されているので、少額で投資するのには制限が多くなります。

また、「プチ株」と「まめ株」は、ほとんど似た商品設計ではありますが、手数料体系が若干異なっており、「プチ株」の方がお手頃な手数料設定となっています。

以上をまとめると、少額で株式投資を行なうには「プチ株」が一番少額かつ手数料もお手頃にはじめることのできる商品であると言えます。

単元未満株投資の注意点

今回取り上げた「プチ株」「ミニ株」「まめ株」の商品を利用するには気をつけておかなければいけない点があります。

1つは、どの商品も注文は成行のみの上、時間帯によっては当日に約定できない点です。そのため、希望価格と離れた価格で約定してしまう可能性があります。

もう1つは、株主権に一部制限がある点です。配当金や株式分割の割当が受け取れることはできますが、株主として議決権は与えられていません。これは、議決権が1単元ごとに与えられているためです。株主優待も受け取ることはできません。

単元未満株投資は、単元株数で手が届かなかった銘柄も1株から売買できるのが大きな魅力な上、単元株数に達すれば単元株として扱われ、通常の売買ができますので、積立て感覚で利用するにも便利です。また、少額ずつ複数の銘柄に分散投資することも可能になります。

もちろん、株式投資を始められる方にとっても、最初の雰囲気を味わう感覚で利用するにも魅力的な商品です。大きな金額を投資することに不安がある方、欲しい銘柄が単元では買えない方などにもとても有効な方法です。投資方法の一つとして参考にしてみて下さい。

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