「サブプライム」の次は「モノライン」と、色々な言葉が耳に入ってきます。今回は「モノラインとは何か?」について、簡単にご説明しようと思います。

モノラインとは?

モノラインとは、地方債(州、市などの機関が発行する債券)などの発行体がデフォルト(債務不履行)になったときに、発行者の代わりに元利支払いを保証する保険会社です。

例えば、カリフォルニア州が発行する債券がデフォルトになった場合、本来はこの債券を保有している投資家は一部または全部の投資資金がゼロになってしまいます(保有していた会社が倒産して株の価値がゼロになるのと同じですね)。ところが、カリフォルニア州が支払えなくなった債券の元本と利子を、モノラインが肩代わりすることで投資家はデフォルトの影響を回避することになります。

ちなみにモノラインという名前は、火災保険や自動車保険など、様々な保険業務を複数行なう(マルチ)保険会社(マルチライン)に対し、金融保証を単一(モノ)に行なう会社であることからそう呼ばれています。

モノラインとサブプライムの関係

グラフ 1・米国モノライン大手とその他大手金融機関の株価の推移
グラフ 1
米国モノライン大手とその他大手金融機関の株価の推移
それでは、比較的信用格付けが高いと思われる地方債の保証業務を行なうモノラインが、なぜ問題になっているのでしょうか。それは、サブプライム問題による影響です。モノライン各社は、サブプライム問題の元となる金融商品についても補償対象にしていました(サブプライム問題については、こちらをご覧下さい)。

ご存知の通り、昨年にサブプライム問題が表面化すると、この種のローンの延滞・貸倒によって、返済能力がなくなり、モノライン各社が保証していたサブプライム関連商品は大きく元本割れしてしまいました。その結果、投資家への損失補償額が嵩み、モノライン各社の業績は大きく悪化してしまいました。実際に、AMBAC、MBIAといったモノライン業界大手の株価はこの半年程度で大きく値下がりしています(参考:グラフ 1)。

次のページでは、モノラインの危機についてみていきます。