株・株式投資/株式投資の基礎用語

株の夜間取引とは?(2ページ目)

株式投資でたまに耳にする「夜間取引」。証券取引所を介さず、各証券会社が独自に作り出した私設売買システム(PTS)を利用して、夜間など証券取引所が開いていない時間帯も取引ができるのです。

藤村 哲也

藤村 哲也

株式 ガイド

中国株、日本株による資産運用アドバイザー。ライジングブル投資顧問株式会社代表取締役。元UFJつばさ証券投資情報部部長代理。低金利の時代の今、株による財産形成(投資)を幅広く勧めている。

プロフィール詳細執筆記事一覧

PTSは日中仕事などで取引できない人にとって便利

ジャパンネクストPSTの手数料は、証券取引所で取引するよりも安く、SBI証券の場合、最大で約71%も安いとのことです(SBI証券ホームページより)。

証券取引所の取扱時間外でも取引ができます。証券取引所は、通常は9:00から始まりますが、PTSは朝の8:20から利用できるので、証券取引所が開く前から取引が行えます。また、11:30~12:30は証券取引所は昼休みですが、PTSではその時間帯でも取引できます。さらに、証券取引所は15:00に終わりますが、15:00~16:00まででも取引が可能です。さらに、19:00からは夜間取引が始まり23:59まで取引が行えます。

つまり、次のような時間帯それぞれに対応しています。

  1. 朝のニュースをチェックし、取引所が開く前の取引(8:20~9:00頃)
  2. 昼のニュースをチェックし、昼休みに取引(11:30~12:30頃)
  3. 引け後のニュースをチェックし、夜間取引の始まる前に取引(15:00~16:00頃)
  4. ニューヨークのニュースなどをチェックし、ニューヨークの動きに合わせた取引(19:00~23:59頃)

PTSは証券取引所の開始前、終了直後の「日中」や「夜間」にも取引が可能で、日中に仕事をしているサラリーマンでも帰宅後に、リアルタイムで夜間に取引ができるというのが、とても魅力的なシステムなのです。

夜間取引のメリット、デメリットは?

最後に、夜間取引のメリットとデメリットを確認しましょう。メリットは何といっても、ニューヨークや海外で大きな動きがあっても、次の朝を待たないで売り買いできるということです。例えば、引け後に大きな材料が出た場合、どうしても買いたい、売りたいときが出てくると思います。朝を待たずに売買を成立させられる可能性が高いのです。

ただ、「ジャパンネクストPTS」は顧客同士の指値で売買を成立を図るため、小型株の場合は特に「値が大きくぶれる」リスクがあるので注意が必要です。

夜間取引のシステムにはメリット、デメリットがありますので、自分の性格や投資スタンスもふまえて夜間取引をしたほうがよさそうです。
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2025/10/31まで)を実施中です!

※抽選で20名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます