前回まで株の“たのしみ”みたいなものをお話ししてきました。高利回りの配当金だったり、オトクな株主優待だったり。これでも十分おいしい株式投資。でもこれで終わりじゃないんです!
そう!みなさんもうお分かりのように「値上がり益」をねらえるのです。値上がり益とは簡単にいうと買った値段より高く売った場合に得られる利益です。通常、株式投資で儲けるといえばこのことです。ちょっと専門的(?)な用語を使うとキャピタルゲインっていうんです。ちなみに、配当収入はインカムゲインっていいます。こんな名前覚える必要ありません!覚えても儲かるわけじゃないんで。
ではこの一番株でおいしい部分の値上がり益はどうすれば得られるのか?というお話に進みたいのですがハッキリ言います。「簡単に儲かるほど世の中甘くはない!」実際に株式投資で儲けているのは10%ぐらいの投資家(勝ち組とここでは言っておきます)だと言われています。
ほとんどの人は失敗しているんですねー。「じゃあ、株なんて全然良いことないじゃない」と思ってしまうでしょうが、それはちょっと早とちり。勝ち組になるのは意外と簡単なんです。「嘘をつくな」と思う人もいるでしょうがそれが本当に簡単なんです。
株をまだやったことがない人は信じられないかもしれませんが多くの投資家はすごーく短期で売買しているんです。テレビでデイトレーダーって見たことある人もいると思うんですけどデイトレーダーはプロなのでここではおいておいて、一般の個人投資家は短ければ1週間、長くても半年ぐらいで売ってしまう場合が多いのです。
1年以上保有している人って本当に少ないと思います。(塩漬け株をのぞいて)どうすれば株で儲けられるか、当たり前の話ですが「人と違うことをする」です。じゃあ、一般的な個人投資家の投資パターンと違うパターンで投資すれば良いんです。
つまり「長期投資」をすれば勝てる可能性がぐーんと高まるんです。これは本当のお話。長期投資ってどれくらいの期間かというと5年、10年ぐらいです。すごく長いでしょう。でもこれだけじっくり保有できる人って本当に少ないんです。もしかしたら5%ぐらいかもしれません。これだけでずいぶん勝ち組に近づいたと思いませんか??ちなみに、アメリカの著名投資家(マイクロソフトのビルゲイツに次ぐ資産家といわれている)ウォーレン・バフェットは株の保有期間はどれぐらいが良いかと問われると「永久」と言うそうです。
実は株式投資に熱中して毎日、売買を繰り返すより、仕事や趣味で忙しいからあまり株に時間をかけている暇がないし、頻繁に株価なんて見ていられないよ!という人の方が儲かる可能性が高いのです。だんだん株をはじめてみようと言う気になってきたでしょう?
次回はいよいよ株のはじめ方をお話しします。
文/今西英二
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