今回はジャスダック銘柄で、オメガ・プロジェクトという会社をご紹介したいと思います。というのもこの銘柄、最近動きがおかしいんです。おかしいといってもこのコーナーで取り上げるのですから、悪くおかしいのではなく、ちょっと動きそうな気配がプンプンしているんです。最近のこの銘柄の出来高が異常なんです。なんと数あるジャスダック銘柄で数日間出来高トップなんです。でも、不思議なことに株価は急落してもいないし、急騰してもいない。ね、プンプン臭うでしょ。これは何かの思惑が働いている可能性が大きいです。
銘柄 : オメガ・プロジェクト
コード : 6819
市場 : ジャスダック
時価 : 41円(3月20日終値)
というわけで、この銘柄を調べてみました。
みなさん、オメガ・プロジェクトといってもピンと来ない人が大半でしょうね。手掛けている事業を簡単に言うと「エンターテイメント・コンテンツの企画・製作・投資・版権事業等、体感音響機器の開発・製造・販売」をしている会社です。もっと皆さんがわかるように言うと、この会社はあの「リング」や「らせん」を制作した会社です。
以前、ベンチャー企業で働いている友人と食事をしたんですが、そのときにその友人が鼻息を荒くしてルークに語ってくれました。「コンテンツビジネスっていうのは、すげぇ儲かるんだよ。」って。 荒い鼻息で生ビールのグラスが曇っていたのを今でも覚えています。その友人の話をかいつまんでお話しすると、コンテンツビジネスというのは、2次的な収入が大きいらしいんです。今まで、その分野のビジネスというのは大手が独占していました。
この分野で一番覇権を納めている会社はおそらくディズニーでしょうね。では、ディズニーを例に挙げてこのビジネスの構造を見てみしょうか。まず、ディズニーはミッキーマウスからスタートしましたね。そしてそのキャラクターが世界中で大人気になりました。最初は単純にアメリカのアニメのキャラクターだったわけです。でも、それだけでディズニーがあれだけの大会社になるわけがありませんよね。そう、ディズニーはミッキーマウスの版権をとったんです。そして、ミッキーマウスを使うすべての商品でその版権料を徴収したわけです。いまやミッキーマウスやディズニーキャラクターが乗っている商品でないものはないですよね。例えば歯ブラシとか、鉛筆とか、そういえばどこかの都銀もミッキーマウスのグッズを配ってましたよね。
これが、コンテンツビジネスの旨みなんです。キャラクターが人気を得れば、そこから派生する収益は莫大です。そして、一度キャラクターを開発してしまえば、キャラクターが一人歩きをしてくれるので、原料費や追加開発費などが殆どかからない。いまやバンダイやバンプレストなどの会社はこの版権料が収入の大半を占めています。