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新興市場の現状と今後の見通し

マザーズ指数、ヘラクレス指数、JASDAQ指数など新興市場の代表的な指数が下げ止まる気配を見せません。現状と今後の見通しを探ってみましょう。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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新興市場の現状と今後の見通し

新興市場の現状

新興市場は皆様ご存知のようにライブドアショック後大きく値下がりを続けております。

日経平均が高値から安値までの下落率19%なのに対してマザーズやヘラクレスの下落幅が50%を超える値下がりとなっており半値以下に売りたたかれている銘柄も数多いのが現状です。

また日経平均が既に安値から反発してきているのに対して、ほかの新興市場の指数は今現在安値近辺にいます。なかなか下げ止まることが確認できていないのが現状です。個人投資家の株式投資への心理が冷え切っているのはこの新興市場がなかなか下げ止まらないことから来ております。

個人投資家の多くがこの新興市場への投資が中心となっているため、下げ止まり感が出てくることが心理上重要となりましょう。なぜこれだけ日経平均と大きな差が生まれたのでしょうか?この点を次に検証していきましょう。

新興市場の下落理由

これは過去にも何回となく触れてきましたのでご理解いただいていると思います。念のため、1月のライブドアショック後の流れをおさらいしておきましょう。

■ライブドアショック後はシビアに銘柄を選定しなければならないことを2月初旬に指摘しました。
■そして、新興市場の株の中にはバブル期特有の買われすぎの銘柄が散見されることを既に2月時に指摘しております。
■そして再度3年にわたる新興市場の上昇相場の終焉を2月下旬に指摘し、中国株への資金シフトを促しました。
■その後も特に新興市場で使われる無期限信用取引の功罪などに触れ7月中旬あたりまでは調整せざるを得ないコメントを出し現在に至っているのです。

このライブドアショックの6ヶ月期日である7月中旬を終えた今、今後の新興市場をどう見ればよいのでしょうか?これが今回及び次回のテーマです。

新興市場の下落の最大の理由は、将来の収益を先取りして株が買われすぎてしまったことへの反動です。2006年初頭段階ではPER100倍、200倍は当たり前で、2007年や2008年という将来も利益が大きく伸びていくという大前提で買われてしまいました。

最近になって業績の下方修正も相次いで発表され逆にその前提が壊れてしまったことで大きく売られている銘柄が散見されます。
新興市場の今後の見通しについてについては次ページで
新興市場はいつ浮上?
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