初値買いの実際例
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初値買いで7割以上上昇した大化け銘柄は32銘柄中2銘柄で6%にしか過ぎません。夢を追って大化けを狙ってめくらめっぽうに初値を購入しても、非常に確率の低い投資方法と思います。
2013年1月から直近の11月18日現在で32銘柄が新規上場
公開初値に対して現在も株価が上昇している銘柄数は12銘柄(37.5%)
上昇率10%以下の銘柄数 3銘柄(9.3%)
上昇率10%以上の銘柄数 3銘柄(9.3%)
上昇率30%以上の銘柄数 1銘柄(3.1%)
上昇率50%以上の銘柄数 3銘柄(9.3%)
上昇率70%以上の銘柄数 2銘柄(6.2%)
一方で
公開初値に対して現在も株価が下落している銘柄数は20銘柄(62.5%)
下落率10%以下の銘柄数 2銘柄(6.2%)
下落率10%以上の銘柄数 6銘柄(18.7%)
下落率30%以上の銘柄数 8銘柄(25.0%)
下落率50%以上の銘柄数 3銘柄(9.3%)
下落率70%以上の銘柄数 1銘柄(3.1%)
今年のように相場環境が良好な中でこの数字ですから、いかに初値買いが効率が悪くギャンブル性の高い投資方法であるかということを再認識する必要があります。
ただ、創業から歴史の浅い企業には資産を何倍にも出来る夢があるのも事実です。多くの銘柄の中で、大きな成長を遂げる一握りのIPO銘柄に投資するにはどうすればよいでしょう?
弊社では、相場環境も含めて様々な観点から本当に投資に値する銘柄をピックアップしてお伝えします。
■私のIPO情報分析法
最初から前評判が高い銘柄は初値で大きく上昇してしまう傾向が強く、そこから買っていたのではリスクもかなり高くなります。しかし、一部には最初そんなに動かなくても将来性が注目されて大きく上がっていく銘柄もあります。
このような将来性の高い有望な銘柄は、企業の将来や株価水準、市場動向などを見据えて投資判断していくことで初値で無理に購入しなくても落ち着いてから投資していけば十分間に合うのです。実際、機関投資家や外国人投資家はそのような投資方法をしています。
私は、IPO銘柄の上場時に第一段階として将来性があるのか?ないのか?を大雑把に振るい分けています。そして、将来大きな成長を遂げる可能性がある企業はさらに深く調査を進め、決算説明会への出席、訪問・電話による取材を継続的に行い、自信度が高くなれば「戦略銘柄」として推奨しています。
実際例
弊社では昨年12月に新規上場したコロプラ<3668>を、2013年7月31日に1548円(9月26日に1株→3株の株式分割を実施しており考慮済みの株価で掲載)で買い推奨しました。
当株は11月19日現在2655円と71%上昇中です。相場が過熱する上場時に購入する必要もありませんし、業績の進捗状況や相場環境など様々な観点から見て推奨した結果なのです。
きちんとした選択がなく新規公開株の初値を購入することがいかに非効率な投資方法であるか?ギャンブル性の高い方法かお分かりいただけるのではいないでしょうか?
目先10%、20%の利益にばかりこだわって、大きな損を出すのではなく、2~3年後を見据えて何倍にもなる銘柄に早めの段階で投資することが株で財産を築くのに非常に重要なのではないでしょうか。