新規公開株の初値買いは儲かるか?
IPO投資情報 |
今年(2013年)新規で上場した銘柄は11/18現在で32銘柄です。その全ての銘柄を初値で購入し現在まで保有していれば、値下がりしている銘柄は62%にあたる20銘柄となっています。また、全32銘柄の平均騰落率も-5.6%とマイナスです。
今年(2013年)は日経平均が年初(1/4寄付)の1万688円から11/18終値1万5106円まで41%上昇しており、相場環境自体はフォローの風が吹いています。それにも関わらず、IPO銘柄を全て初値で購入していれば成果はマイナスとなっているのです。
確かにIPO銘柄の中には業績を大きく伸ばし、株価が何倍・何十倍になる銘柄もあるため、それを期待して購入される方も多くいらっしゃると思います。
しかし、初値で夢を持って購入したとしても大半の銘柄は初値近辺が人気最高潮で、その後は下落する銘柄が非常に多いのです。
では、大きく上昇する一握りの銘柄に投資するためにはどのようなIPO情報があれば良いでしょう?
それには今までのIPO情報と、弊社の新しい捕らえ方のIPO情報の違いを明確する必要があります。
このことを触れる前に、今までのIPO情報と弊社の新しい捕らえ方のIPO情報の違いを明確にしたいと思います。
■今までのIPO情報1
公募株を手に入れる?
IPOで公募株を手に入れようと躍起になっても、実際には数十倍から百倍以上の抽選に当選しなければならず、確率は極めて低いのです。これに対して、どのようにしたら当選しやすくなるのか?などを考えてもプロの目から見ればほとんど無意味に等しいのです。
■今までのIPO情報2
それでは初値買いはどうでしょうか?
人気のある銘柄は短期での利ザヤを狙っている投資家層が大挙して買い注文を入れますから当然割高な株価形成になりがちです。初値は上場株の誕生の時で人気が最もある時です。
特に日本株の場合は初値から二週間ぐらいの間に人気が最も集中し、相場を出し切ってしまうので非常に効率の悪いギャンブルに等しい投資方法になってしまうのです。初値で購入する場合は、さっさと人気のあるうちに撤退しなければまず儲かることは難しいのです。
外国株はIPO銘柄の初値が比較的静かに始まり、徐々に上昇していくケースも多いため皆が喜べるのですが……。株は人気の無い時に仕込んで人気のある時に売却するのが鉄則です。初値買いに徹する方は全く逆をやっていることになります。やり方を変えなければ株で財産は築けません。