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任天堂VSソニー。株ならどっちが買い?(2ページ目)

クリスマス商戦真っ只中の今、任天堂のゲーム機(WiiとDS)の強さが報じられています。プレステ3(PS3)とも比較するなど前回と少し視点を変えて今話題の任天堂について第二弾!

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

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プレステ3(PS3)との任天堂ゲーム機WiiとDSの違いはさまざま

プレステ3(PS3)との任天堂ゲーム機WiiとDSの違いはさまざま
プレステ3(PS3)との任天堂ゲーム機WiiとDSの違いはさまざま
ゲームというのは、やりたいソフト(ゲーム)が存在するからハード(機器)を買います。まずソフトありきなのです。前頁でも触れたとおり、ゲームマニアを映像などで満足させることに注力したのか、ゲーム層を拡大させていき原点に回帰したのかというソニーと任天堂の戦略の違いが鮮明です。

またソニーと任天堂との大きな違いは収益構造にあります。ソニーはハードのみを提供しており、プレステ3(PS3)の開発には多額の費用がかかるため利益が上がりにくくなっています。

任天堂の強みは、このハードとソフトの両方を自社で生産して販売していることです。もちろんソフトは他社の製品も通常30~40%は含まれていますが、ニンテンドーDSでは自社比率が高まっております。(直近では自社比率が80%近辺で推移しているもようです)当然、他社製品は手数料を取っている程度でさほど利益になりませんが自社製品は高い利益率になっています。

つまり、「DS」や「Wii」というハード機器が売れ行き好調なことによって収益に与えるインパクトは任天堂の場合絶大なものがあるのです。

また、DSではソフトの価格面でも2,000円台~5,000円程度と安く設定されており1回DSを買った人たちのほとんどがリピーターとなってさまざまなソフトを購入しているのです。

今後は、ニンテンドーDSに加えWii(ウィー)でゲーム人口の更なる拡大へ

ニンテンドーDSと同じコンセプトで12月2日に発売されたWii(ウィー)は、DSと無線で接続が可能です。先に挙げた「脳トレシリーズ」、「料理」、「外国語の翻訳」、「ペット」などのさまざまなシリーズを家のテレビで楽しめたりします。また懐かしいゲームソフトをインターネットからダウンロードして遊んだり、インターネット、天気、ニュース、似顔絵などの情報を見たり、と全くゲームに関係ない人にも楽しんでもらえるように開発されております。

しかもCMで馴染みのように片手で振ったり、指したり、ひねったりの簡単操作で楽しむことができるため、DSに続くヒットになる可能性が高いと思われます。

今までお伝えした流れは、携帯型ゲーム機だけでなく据え置き型ゲーム機でも大きく広がってくると思われます。

当社のWii販売計画は、年内に400万台、年度末までに600万台を計画していますが、購入者層が大きく拡大している現状を考え、増額される公算が高いと判断しています。

今期にも過去最高益更新の公算

2002年3月期の過去最高純利益は1,064億円ですが、その当時は、据え置き型ゲーム機ニンテンドー64、携帯型ゲーム機ゲームボーイを、ソフトではマリオシリーズやポケモンシリーズを中心に展開していました。従来からのゲーム購入者層だけの当時と比較して、圧倒的に購入者層が増加しているのが現状です。今後任天堂の収益はニンテンドーDSとWiiがけん引役となり最高益を更新し、上方修正されてくる可能性が高いと判断しています。

株価は12月21日終値29,750円で、今期会社予想PER42倍ですが利益の増額余地が大きいことと先に上げたようにハードとソフト両面で成長していくシナリオが描けるため、任天堂の株価は今後未知の領域に入って行く公算が高いと判断しています。つまり1990年の上場来高値34,300円への挑戦から更に上値を追って4万円、5万円を目指して行くのではないでしょうか。投資単位は100株単位で300万円かかりますが、ミニ株を使えば30万円弱、S株を使えば3万円程度で投資が可能です。

トランプや花札からファミコンへの移行で成長を遂げた第一創業期から、ニンテンドー64やゲームキューブで成功とは言いかねる状況を経て、今回のDSの成功で第2の新しいステージ(第二創業期)に入ってきたと考えております。

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