任天堂の2008年3月期の会社予想はかなり控えめ?
更に世界的に普及が進む任天堂ゲーム機 |
前期と同じように期中に業績が大幅に上方修正されてくる可能性が高いと判断しております。
(単位:億円)
2007年3月期 | 2008年3月期予想 | |
売上高 | 9,665 | 11,400 |
営業利益 | 2,260 | 2,700 |
経常利 益 |
2,888 | 2,900 |
当期純利益 | 1,742 | 1,750 |
(単位:万台、万本)
2007(ハード) | 2007(ソフト) | 2008(ハード) | 2008(ソフト) | |
ゲームボーイA | 434 | 3,856 | 0 | 800 |
DS | 2,356 | 12,355 | 2,200 | 13,000 |
Wii | 584 | 2,884 | 1,400 | 5,500 |
計 | 3,374 | 19,095 | 3,600 | 19,300 |
その理由は、下記のとおりです。
DSはプレイステーション2を上回ることが確実視
過去、最速(5年9ヶ月)のペースで1億台を販売したソニーのPS2(プレイステーション2)や、同じく1億台を突破した同社のGBA(ゲームボーイシリーズ)は、大ヒットとなりました。しかし、ゲーム機やソフトの購入者は若年層や一部のゲームマニアが中心でした。それに対して、ニンテンドーDSでは、ゲーム人口が大きく拡大しているので、最速で1億台を軽く突破する大ヒット商品になる可能性が非常に高いと考えられます。
しかもDSでは、PS2やGBAなどのように若年層やマニア層ばかりでなく、女性層や高齢層なども含めた幅広い層がソフトを購入します。ですから、PS2やGBAなどの時と比べてもソフトの販売本数は、比べ物にならないほど大きなものになっていくと思われます。
まだDSの普及は世界で4,000万台を超えたばかりで、今後の普及台数はまだまだ伸びていくと考えられますので、それに比例してソフトの販売本数も大きく伸びていくと考えられます。
DS普及台数 | DSソフト販売本数 | |
2005年3月 | 527万台 | 1,049万本 |
2006年3月 | 1,673万台 | 4,995万本 |
2007年3月 | 4,029万台 | 12,355万本 |
上記は、DSの普及台数とソフトの販売本数の推移です。見て分かるように、普及台数に比例してソフトの販売本数が伸びています。今期に販売される予定の2,200万台の増加分を考慮すると、DSソフトの販売本数(今期会社予想13,000万本)はかなり控え目な数字と考えられ、大きな上積みが見込めます。
最大市場の北米市場はこれから
また、通常は北米市場が最も大きな市場で、日本や欧州の2倍売って当たり前の状況でしたが、DSに関しては最も出遅れて、ようやく浸透が始まってきた状況です。4月22日に北米で発売された「ポケモン ダイヤモンドパール」はわずか5日間で100万本を超える売上になるなど、出足も順調に推移しています。またWiiについても、売り切れ店続出の状況が現在も続いており、増産体制を整えています。DS同様にゲーム人口の拡大とともにソフト販売が伸張していくと考えられます。Wiiは前期、584万台の普及でしたが、今期に販売される予定の1,400万台の増加分を考慮すると、一般に販売されるソフトが大きく伸びることに加え、インターネット経由でのダウンロード販売も大きな伸びが見込めます。
株価は、5月23日終値42,100円で、今期会社予想EPS1368.22円、PER30倍です。今期も前期同様に、業績の伸長を確認しながら5万円は通過点として7万円や10万円相場へ向かっていくと判断しております。
<参考記事>株式投資に関するガイド記事
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