サブプライムローンの問題の元凶
サブプライムローン問題の原因としては色々な見方があります。まず、1点目として住宅価格の下落。住宅価格はここ数年で、上昇の一途をたどってきていました。米住宅企業監督局によると、全米平均の住宅価格は00年~03年まで前年比6~7%の上昇率でしたが、04年第3四半期から06年第2四半期まで、前年同期比10%を超える上昇を続けました。
サブプライムの利用者には、値上がりを期待した転売目的で購入した人や、値上がりした自宅を担保に新たなローンを借りた人もいるといいます。サブプライムローンは、当初の金利は年5~6%と低いのですが、数年後に10%を超える高金利となる商品が多いのです。
購入後に住宅が値上がりすれば、担保価値が高まって、サブプライムより金利の低い「プライムローン」に借り換えできます。
ところが、米金融当局が金融の引き締めに転じて金利が上昇したこともあり、住宅価格の上昇にブレーキがかかった。06年10~12月期は5.9%の上昇にとどまり、都市によってはマイナスに転じました。
このため、高金利に切り替わる前にプライムに移ろうと考えていた利用者が借り換え出来ず、返済に行き詰まるケースが続出したといいます。
その他にもリゾートバブルが弾けたことも影響しています。
ここでのサブプライムローンの利用者は低所得者限定ではありません。リゾート地の住宅価格はここ数年で跳ね上がってきましたが、現地も見ずにインターネットで売買するなどのケースが目立ち、信用履歴が低くない層が「審査が甘くて早い」という理由で、サブプライムローンを利用したのです。
しかし、リゾートバブルが弾け、住宅価格が急落したため、ローンの借り手が住宅を売るに売れず、返済できなくなっているケースもかなりあるといいます。
このようなサブプライムローンの返済が滞り始めると、各金融機関は当然大きな損失を蒙ります。直接的には関係のない金融機関であっても国際金融市場は連鎖的につながっておりますので、一つの金融機関の破綻がどこまでどうつながっているのか分からないことが不安が不安を呼びます。ですからまず投資対象として下げているからと言ってむやみに金融機関の株への投資は出来れば今は避けたいところです。
参考
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■参考記事:株式投資に関するガイド記事
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