週刊ダイヤモンド(2003/07/26発売)のタイトル「金融資産一億円への道」に惹かれて購入、一気に読みました。ウ~ン、資産家の運用はすごい! ちまちましていない! 気力がうせてしまいそう……。

そこで「少額で大きな夢を見る」を考えました。夢幻に終わるか、金持ち○○さんになるかは自分の選択眼次第。では、政治の世界に時々登場する「未公開株」の世界へご案内します。


未公開株を買う!

「あの会社の株を買いたい! でも未公開だから無理……」ちょっと待って。市場で流通していない株式でも、一定の条件をみたし、日本証券業協会に届けられた銘柄についてはグリーンシートという市場で売買できるのです。現在72銘柄(平成15年7月)が登録、売買されています。

グリーンシート市場とは、金融用語辞典によると、「日本証券業協会が開設した、未公開企業の株式を売買する市場」で、平成9年7月に制定されました。
グリーンシート市場は、未公開企業が資金調達をする場であり、投資家が投資をする場でもあります。ここで売買されている銘柄をグリーンシート銘柄といい、店頭取扱有価証券の中でも、一定の条件を満たし証券会社が日本証券業協会に届け出て、その証券会社でその後も売り気配や買い気配を継続して店頭で公開しているものです。


グリーンシート銘柄

グリーンシート銘柄は、エマージング銘柄、フェニックス銘柄、リージョナル銘柄、その他(投信及びSPC)の4つに区分されています。

<エマージング銘柄>
ベンチャー・新興企業向けの銘柄区分です。上場を目指す企業が多く人気があります。コンピュータ・イメージ研究所、シー・キューブ、ジェット証券、きくや、富士テクノサービスなど48銘柄が登録されています。

<フェニックス銘柄>
証券取引所やジャスダックでの上場を廃止した企業などの銘柄区分です。現在はオリエント時計やチッソなど6銘柄が登録されています。

<リージョナル銘柄
地方の中堅企業などの銘柄区分です。北日本放送、立山開発鉄道、奈良交通、金沢名鉄丸越百貨店など17銘柄が登録されています。

<その他>
投信およびSPC(投資証券および特別目的会社が発行する優先出資証券)等の銘柄区分です。現在1銘柄登録されています。

                     
エマージング銘柄の売買及び気配値はこちら

フェニックス銘柄の売買及び気配値はこちら

リージョナル銘柄の売買及び気配値はこちら


グリーンシートから最近上場した会社に、イーディーコントライブ(東京証券取引所 マザーズに上場)とビジネスワン(福岡証券取引所 Q-Board市場に上場)があります。


リスクは大きい

グリーンシート銘柄は、市場で売買されていない銘柄です。従って、流通性が低く売買の成立はそれほど簡単ではなく、証券会社が公表している気配値も、この価格で売買が成立するという意味のものでもないのです。また値幅制限がないので価格は乱高下しやすい傾向にあります。

売買は指値で行います。同じ日に売買が成立した同じ銘柄でも、証券会社間での取引ですので、取扱い証券会社によって成立価格が違うので要注意です。

なによりのマイナスは、企業の情報が入手しづらいこと。売買停止や倒産など不測の事態に直面する覚悟も必要です。


取り扱う証券会社は

グリーンシート銘柄を取り扱う証券会社は、新光証券、今村証券、UFJつばさ証券、泉証券、東洋証券などそれほど多くありません。ネット専業証券会社では、ディー・ブレイン証券会社、松井証券、ジェット証券などが取り扱っています。ディー・ブレイン証券会社は、グリーンシート銘柄専業の証券会社です。

興味深いのはジェット証券。この会社、実はグリーンシート銘柄なのです。そして、グリーンシート銘柄を取り扱っているという面白い証券会社です。


グリーンシート銘柄になる条件

未公開株式とはいえ投資家が売買する株式ですから、一定の条件が決められています。それは次の2点

・会社内容説明書(リスク情報と企業情報)の作成
・公認会計士または監査法人による監査を受ける

です。


税金の扱いは?

グリーンシート銘柄に関する税金の取扱いは、通常の株式とは少し異なります。

【譲渡益】
譲渡益に対しては。申告分離課税——所得税20%、住民税6%——が適用されます。新証券税制の優遇は受けられません。
                  
エンジェル税制が適用される場合は、税金の取扱は異なります。上場株式との損益通算は損益比率によって税率が異なるちょっと複雑な税制になっていますので、証券会社や税務署の説明を受けることをお奨めします。

【配当】
配当に対しては原則総合課税(20%の源泉徴収)ですが、1銘柄につき10万円以下の場合は確定申告不要(20%の源泉徴収)も選ぶことができます。

【名義書き換え】
ほふり制度が使えません。株主としての権利を確保するためには、名義書き換えを必ず行いましょう。忘れていると配当金を受取れないだけでなく、株主の権利が失効する事態になることもあります。また、名義書き換えと同じくらい紛失や盗難、偽造等に対する注意が必要です。


グリーンシート銘柄は、誕生したばかりの赤ちゃんのようなものです。松井選手やイチロー選手のようにビッグになるか、はたまた企業競争の波に淘汰されるか……。
ボーナスで自分へのご褒美に、グリーンシート銘柄で夢を買うのも悪くないかも知れません。だって有名海外ブランドのハンドバッグよりず~と安いのです!



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