株式分割とは
既に発行している株式を分割して、発行株式数を増やすことをいいます。株式分割の結果、発行株式数は増えますが、企業の資本金が増えることはありません。また株主の持株割合が変わることもありません。ただ単に持株数が増えたというだけのことです。売買チャンスが増える
株式分割の結果、<発行株式数が増える> ⇒ <売買される株式が増える> ⇒ <株取引が活発になる>という構図を描くことができます。例えば、売買単位1株の株式が5株に株式分割されると、株式保有者は売買チャンスが1回→5回に増えます。すべての株主が同じように売買チャンスが増えるので、株式の流通が活発になります。株式分割を行った企業の株価は?
株式分割を行う企業には、一般的に業績が良く将来大きく伸びるであろうと考えられる企業が多くあります。そのような企業の場合、理論上下落する株価(<例>1株1,000円の株式を2分割 ⇒ 理論上株価は1,000円÷2=500円)より高い株価で推移することも少なくありません。これは含み益に繋がります。配当や株主優待の権利も増える
株式投資のリターンに「配当」と「株主優待」がありました。配当は1株に対して、また株主優待は一般に単元株に対して支給されます。持株が増えると、当然「配当」も増えます。また、「「株主優待」の権利も増えます。前述のセブン&アイ・ホールディングズでは、持株は1000株→38,000株ですから、配当も38倍に増えるというわけです。株式分割は
- 持株数
- 配当受け取り総額
- 株主優待の権利
などを増やす魔法の杖です。少子高齢社会・治安の悪化・地球環境の保全など、社会状況の変化に伴って成長産業も変わらざるを得ない現在は、第2のセブン・イレブンを見つけるチャンスなのかもしれません。