■投資型積立貯蓄とは

「コツコツ型が最後に笑う!? 積立のすすめ」で給与天引きや自動振替でがっちり確実に貯める方法を検討しましたが、もう少し夢を!と考える人にお薦めなのは、株式や投資信託など値動きのあるリスキーな金融商品を積立るものです。自動積立ですからもちろん手間なし! そして毎月コツコツ購入するので「ドルコスト平均法」のメリットを享受できることもあります。
<ドルコスト平均法とは>
ドルコスト平均法とは
 

投資型自動積立貯蓄には、従業員持株会やミリオン、るいとう、積立投資信託、純金積立などがありますが、この中でも従業員持株会とミリオンは給与所得者だけが利用できるものです。

給与天引きで株式を購入する

従業員持株会とミリオンは、どちらも毎月一定日に一定額を給与から、あるいはボーナスから天引きして資産を形成する仕組みです。「従業員持株会」は、従業員持株制度を導入している企業の従業員が利用できるもので、自分の会社の株式を協同購入します。それに対し「ミリオン」は給与所得者であれば誰でも利用できます。購入するのは自分で選んだ株式投資信託です。

従業員持株制度

企業が「従業員持株会」を設立し、そこに加入した従業員は毎月(ボーナスを含む)一定額を拠出して自社株を協同購入し、拠出額に応じた持分の配分をうけます。従業員に対する福利厚生のためにこの制度を導入している企業が多いのですが、最近では敵対的買収対策の一環として従業員持株会に注目する企業が増えています。

「平成17年度業員持株会状況調査結果の概要について」(東京証券取引所が調査 平成18年月22日発表)によると、調査対象企業1834社(平成18年3月末現在に東京証券取引所上場内国会社2345社中、大和証券、大和証券SMBC、日興コーディアル証券、野村證券のいずれかと事務委託契約を締結している従業員持株会制度を有する会社)の全従業員の約47%が従業員持株会に加入しており、加入者1人当たりの株式保有金額は約224万円にも上っています。
 
平成17年度業員持株会状況調査結果の概要について
 

これほどの従業員が加入しているということはメリットがあるってことでしょうか。そうです。大きなメリットは次の4つです。
  • 少額(1000円程度から)で始めることができる。
  • 奨励金が支給されることが多い。
  • 購入した株式が単元株に達すると個人名に名義を書き換えることができる。
  • 買付手数料や口座管理料などの手数料が不要


奨励金とは、拠出金(給与・ボーナスよりの天引額)1,000円に対して会社から加入者に支給されるもの(株式買付手数料や事務委託手数料を除く)で、5%~10%程度が多いようです。「平成17年度業員持株会状況調査結果の概要について」でも、1834社の94.3%にあたる1730社が奨励金を支給しており、奨励金額50円が856社(49.5%)でした。しかし奨励金支給平均額は前年度より3.05%アップの70.97円ですので、奨励金額は企業間格差が大きいようです。

美味しい話ばかりでなく、マイナス面もきちんと理解しておきましょう。マイナス面は次の3つ
  • 会社が倒産すると、職と共に株式も紙くずになる。
  • 単元株になり個人名に名義書き換えをするのに手間がかかる。
  • 持株会の雰囲気によっては株式を売却しづらいこともある。

です。

まとまった金額がなくても株主になれこと、会社から補助がでること、買付手数料などの手数料が不要なことなどメリットも多く、利用しない手はないと思う制度ですが、会社と運命共同体になるので、会社の将来性をしっかり見極める必要があります。また退会する時には保有株式を時価で売却し現金を受取る、という会も多いので、単元株になったら早めに個人名義に書き換えておく方が賢明です。


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