お手軽&マイペースにできることが却ってアダになる!?
オンライントレードでは、証券会社の営業担当者のアドバイスを受けることなく、自分で集めた情報をもとに銘柄を選択し、売買注文を出すことになります。また、最初にある程度まとまった額を入金しておけば、窓口で現金をやりとりする必要もありません。インターネット端末さえあれば、いつでもどこでも注文ができるので、仕事の忙しい人でも、子育てに忙しい人でも、時間の“隙間”を利用して、売買注文が出せてしまいます。
このようにお手軽&マイペースで株式投資が楽しめることは、オンライントレードの大きな魅力。はじめて株にチャレンジする人にとっても、少額だから、初心者だから、と気兼ねする必要がないのは嬉しいですね。
でも、便利なオンライントレードだからこそ、これまで以上に「自己責任」の原則をしっかりと自覚する必要があることを覚えておきましょう。
パソコンの画面上に数字を入力するだけで株の売買ができてしまうオンライントレードでは、現金を証券会社の窓口でやりとりするのに比べ、お金の動きを実感しづらくなっています。ややもすると、数字が増えた、減ったというゲーム感覚に陥ってしまいかねません。
また、わずかな時間で注文が出せてしまうからこそ、仕事や家事との境い目がなくなってしまう、という可能性もなきにしもあらず。値動きが気になって、気付いたらずーっとパソコンに張り付いていた…なんていうことのないように、自分のなかでメリハリをつけることも大切になってきます。
快適なトレーティング生活を送るためには、まずは大事な虎の子の運用結果がどうであれ、すべての責任は自分にあるということを常に肝に銘じておく必要があります。そのうえで、いくらまでなら運用資金に回してもだいじょうぶか、どのぐらいなら時間を割いても日常生活に差し支えないか、といった運用スタンスをはっきりとさせておきましょう。
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