お茶の間の必需品といえばテレビ。最近では、一家に1台ところか、一人に1台が当たり前だが…。 |
「サザエさん」と株価の深い関係
「サザエさん」といえば日曜の夕方の国民的人気アニメ。1969年の放送開始以来、お茶の間の人気者としての地位をキープしており、その視聴率は現在でも20%以上の高さを誇っています。大和総研のリサーチによれば、この「サザエさん」と株価の間には深~い関連性があるんだそう。
その関連性とは、「サザエさん」の視聴率が上がると、株式市場が低迷するというもの。下のグラフを見ても、26週の視聴率の移動平均とTOPIXが強い逆相関の関係にあることが分かります。その相関係数は?0.86。TOPIXと関係が深いとされているニューヨーク株(S&P500)でさえ相関係数は0.6前後ですから、かなりの深い関係だといえるでしょう。
※大和総研作成、視聴率は軸を反転させて表示 |
「サザエさん」が投資家心理に与えるものとは?
大和総研では、サザエさんの終わりが休日の終わりを連想させ、翌日からの仕事のことを考えると気分が沈んでしまうという、いわゆるサザエさん症候群がこうした背景にあるのでは?と分析しています。また、「サザエさん」の視聴率が高いということは、外出せずに家で夕食をとっていることの証拠ともいえます。これが個人消費の低迷につながり、ひいては景気にも影響を与えるという見方もできるかもしれません。
いずれにせよ、「サザエさん」と株価が深い関係にあるのは紛れもない事実。単なる笑い話と一蹴することはできなさそうです。
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