だから、資産が殖える
ちょっとした工夫で、手帳が資産設計のツールに早変わり! |
もし複数の金融機関に資産を分散しているのであれば、全体を把握するのが面倒になってしまいます。しかも、残高だけに目がいきがち。しかし、本来私たちが見るべきところは、こういった残高ではなく、リスクで分類した資産別の状況を、おおまかな比率で把握することです。
たとえば、4つの金融機関で合計200万円の外貨預金をしていた場合、10%の円高になれば約20万円の損が出ていることになります。しかし、これはトータルでみた場合。もともと、別の金融機関で外貨預金をしているので、そこで確認できるのはあくまで個別の金額。そのため、自分がどれほどのリスクを負っているのかという、全体のリスクを見失ってしまう可能性があるのです。
資産運用の基本はたったの3つ
資産運用をする前に、まずは資産運用の基本を抑えておきましょう。1つ目は長期で運用するということです。長期で資産を殖やすことを考えた場合、一番大切なのは毎日の株価の動きに影響を受けにくいような形を作ること。たとえば、1銘柄に集中するというのは、長期で運用するには向いていません。
2つ目は分散するということ。日本株式だけに集中するのではなく、外国株式、債券、不動産など、分散する方法はいくらでもあります。分散することの一番のメリットは、最悪の事態をコントロールすることが可能だということ。たとえば、日本株式が30%減ってしまっても、外国株式で20%カバーできれば、トータルで10%のマイナスで済むのです。
3つ目は、コストを下げるということです。全く運用コストがかからない商品はありませんが、できるだけコストをおさえている商品を選ぶようにしましょう。これは手数料も同じ。たとえ小額でも、それが積み上がると大きな額になってしまうのです。
本の中では、さすが資産設計アドバイザー!という内容のことがふんだんに書かれていますが、今回の記事ではそれらをすべて紹介することができません。もっと詳しい内容を知りたいという方は、「内藤忍の資産設計手帳のすすめ」を読んでくださいね。
余談ですが、自分なりのこだわった文具を使っていると、資産運用がしやすくなるそうです。その理由は…。本の中で紹介されていますので、そちらでご覧下さい。