海外旅行に備えて外貨預金を上手に活用!
円高のときに、外貨預金で「外貨を蓄えておく」ことで、選択肢が広がります |
外貨預金は、円を外貨に替えて預けておくもので、日本円の預金よりも金利が高いのが魅力です。ただし、為替の動きによっては損をすることもあるので注意が必要。資産運用のために外貨預金を利用するなら、「円高のときに預けて、円安のときに引き出す」のが儲けるポイントです。
この原則を利用して、円高のときに外貨預金に旅行用の資金を預けておきます。このとき、すぐに使う予定のお金ではなく「引き出すのは少し先になってもいい」という程度の金額にしておきます。そうしておくことで、旅行の時期が外貨預金に預けたときより「円安」になっているか、「円高」になっているかによって、次の4つの選択肢から選ぶことができます。
外貨預金に預けた時より「円安」になっていたら?
外貨預金をしていない場合には、「円安」のときでも有無を言わさず、円をドルに替えるしかないわけですが、外貨預金をしていることで2つの利用の仕方ができます。(1)外貨のまま引き出す
外貨預金に預けたお金を、外貨の現金、またはトラベラーズチェックで引き出します。円高のときに預けていたので、旅行の時点で外貨に替えるよりも多くのドルを手にすることが可能です。ただし、外貨で引き出すときには手数料がかかるので、引き出す前に金融機関に確認しておきましょう。
(2)外貨預金を円に戻して為替差益を得る
外貨預金を円に戻して引き出すと、利息に加えて為替差益を得ることができます。その増えたお金で、日本で旅行代金の支払いなどに使えば、円安になったメリットを活かすことができます。あるいは、海外ではクレジットカードで買物し、後日、外貨預金から引き出した日本円で、カードの利用代金を決済する、という使い方もできます。
外貨預金に預けたときよりも「円高」になっていたら?
(3)外貨預金は次の旅行まで据置き外貨預金に預けたときより円高になっているときには、外貨預金を日本円に戻すと損をしてしまうので、手持ちの円を外貨に替えた方がいいでしょう。そのため、外貨預金は次の旅行まで、あるいは円安になるときまで、そのまま使わずに置いておきます。
(4)外貨のまま引き出す
外貨預金に預けたお金を、外貨の現金、またはトラベラーズチェックで引き出して現地でのおこづかいにします。外貨預金をしていたことで、多少なりとも「利息」が付いているので、預けたときよりも外貨は増えていますから、外貨預金をしていたメリットはあるといえるでしょう。
海外で外貨を引出せるキャッシュカード登場
ソニーバンクやシティバンクなど一部の銀行では(まだ米ドルだけのところが多いようですが)、預けた外貨をアメリカなど現地のATMやCDから直接米ドルで引き出すことができるサービスも行っています。専用キャッシュカードの発行に手数料がかかったりしますが、よくアメリカ方面に出かける方には便利なサービスでしょう。・ソニーバンクの外貨預金
・ソニーバンクのMONEYKitグローバル
・シティバンクの外貨キャッシュカード
このように、海外旅行によく行く人は円高のときに外貨預金をしておくことで、海外旅行費用を有利に準備することができます。旅行にいけない時期があっても資産運用としても役立つので、時期を見て外貨預金を始めてみてはいかがでしょうか。