株・株式投資/株式投資の基礎用語

「日経平均株価」「TOPIX」ってなに?(2ページ目)

ニュースや新聞で日々発表される「日経平均株価」。名前は聞いたことがあっても、どんな意味があるのか知らない人も多いのではないでしょうか?TOPIXなど株式指標の見方を解説します。

執筆者:上野 やすみ

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TOPIX(東証株価指数)とは?

株式市場の動きを知ることは、ビジネスマンのたしなみの1つ
TOPIXは、東京証券取引所第一部に上場している全銘柄の時価総額合計に対して、基準となる1968年1月4日時点を100として指数化したものです。2007年1月末のTOPIXは1721.96でしたが、これは1968年1月4日と比べて、時価総額が約17倍に増えたということになります。

TOPIXの計算に用いる時価総額は、各企業の「株価×発行済み株式数」を合計したものです。時価総額は企業にとって「この企業の株価を買い占めるのにいくらかかるか?」ということでもあるので、この時点での企業の価値を表しているとも一般的に言われています。時価総額が大きいということは、設備投資をしたり、株式交換による企業買収などを行う資金調達力があるとみなされて、投資家にとって好ましい投資先と一般的にいわれています。

しかし、時価総額が大きくても、ベンチャー企業など「発行済み株式数が少なく、株価が高い」というような場合には、株価が急落したり、下落の幅が大きくなることも考えられ、時価総額が大きく下がる可能性があるので、個別銘柄を選択する際にはその点もよくチェックする必要があります。

このように、TOPIXは時価総額を元に計算されているため、発行している株式数の多い銘柄、いわゆる大型株(銀行株など)の値動きの影響を受ける傾向があります。また、全銘柄を対象としているので、特定の業種が大きく動いても、全体の動きが小さい場合にはTOPIXの動きは鈍くなります。

いかがでしたか?知っているようでイマイチわからない「日経平均株価」と「TOPIX」も、どんな意味があるのかイメージしていただけたのではないでしょうか。これらの株式指標がわかると、新聞やニュースの株式情報を見たときに、ちょっと経済通になった気分になりますよ。
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