偏差値は学力がわかる「ものさし」
偏差値は学力をはかる「ものさし」のようなもの |
人はたいてい何かを基準として比較し同じくらいなら「普通」、それより上なら「良い」、下なら「悪い」と判断します。偏差値はこの良い悪いを判断する「ものさし」と言ったところでしょうか。
しかし、テストには簡単なものと難しいものがあります。平均点が50点くらいのテストで100点をとったら「とても優れている」と言えますが、平均点が90点くらいのテストで100点をとっても「とても優れている」かどうかまではわかりません。そこで偏差値が「ものさし」として役立ちます。平たく言うと、偏差値が45~55程度なら「普通」、55~65なら「優れている」、65~なら「とても優れている」となり、逆に35~45なら「劣っている」、~35なら「とても劣っている」となります。
偏差値と学力の関係
相対評価は、この偏差値を活用して「5」を1割、「4」を2割、「3」を4割、「2」を2割、「1」を1割と割り振っています。よって以前は相対評価の評定からおおよその偏差値がわかりました。しかし、現在では学校の通知表は相対評価から絶対評価へと評価の方法が変更されているので、おおよその偏差値がわからなくなってしまいました。
偏差値の活用法
偏差値は50を真ん中として、40~60の間に全体の68%の人が、30~70の間に全体の95%の人が収まることを意味しています。
例えば、偏差値60の人は上位16%のところ(100人中16位)、偏差値40の人は上位84%のところ(100人中84位)にいることがわかります。
テストの点数だけでは学力の様子を読みとることは難しいので、そんな場合には偏差値を参考にすることをおすすめします。偏差値は「標準偏差」というテストの得点のばらつき具合と「平均点」があれば求められますが、手っ取り早い方法は進学塾の模擬試験を受験することです。志望校の合否判定の参考にもなるので、機会があったら是非受けてみましょう。
■(参考)偏差値の求め方
偏差値=10×(得点―平均点)/標準偏差+50
・平均点 :得点の合計を受験者の人数で割ったもの
・標準偏差:得点の散らばり具合を示したもの