個人向け国債対決!新型固定VS変動型(同時期発行の場合)
* ○が有利を意味します
*ペナルティは直前の利子相当分になりますので…
金利が上昇すると、変動金利型国債の金利も上昇しており、換金直前の利子2回分相当額が、固定金利型の(低金利発行時に決められた)利子4回相当分を上回る可能性があります。
*低金利下の換金の場合でも、変動型の直近の利息2回分が固定型の利息4回分を上回ることもあり、5年型の換金の方が有利な場合もあります。
【関連】想定の範囲内ですか??? 個人向け国債のこんなリスク・・
新型個人向け国債(固定・5年)では運用の定石が踏めない?
固定債券のデメリットは解消するも、メリットも消える |
【発行日:2006年1月16日(月)】
第1回個人向け国債(固定・5年)
利率 年0.80%(税引後 年0.64%)
第13回個人向け国債(変動・10年)
初回利率 年0.68%(税引後 年0.544%)
つまり、2006年1月発行分(募集は2005年12月)の場合、10年個人向け国債の利率が今後、0.12%以上上昇すると、5年個人向け国債(固定)の利率を上回ることになります(10年個人向け国債は半年に1度金利見直しです)。ちなみに2005年10月発行の第12回10年個人向け国債の利率は年0.55%、そして今回の第13回個人向け国債の利率が年0.68%。0.13%の上昇です。
2005.12.08記
変動型に比べて分が悪いか!?新型固定金利型
通常、低金利時には(市中金利の上昇に金融商品の金利が追随できるように)変動金利型を、高金利時には(高金利を確保・一般の固定金利債券の場合には、金利が低下することにより債券価格が上昇するため売却益を得られるメリットが大きいため)固定金利型を選ぶのが定石です。
新型5年個人向け国債は、金利上昇に追随できず、しかも金利下降時に売却益期待なし。そして、今、日銀は量的緩和の解除時期を探っています…。
現在の金利状況、商品性格から考えて、新型5年国債…。どう思われますか?
●2006.6.14現在 個人向け国債・直近の発行時金利
現時点では、固定型は金利変動リスクを受けている状況になっています(後に発行されている国債の利率の方が高くなっている)。
【関連】金利変動と預入れ方
【当記事インデックス】
【関連記事まとめて】
P1…債券基礎知識
P1…ガイドサイトINDEX・マネー運用の基礎知識「国債・債券」
P2…個人向け国債(変動金利・10年)・財務省HP
P3…個人向け国債(固定金利・5年)・財務省HP
P4…想定の範囲内ですか??? 個人向け国債のこんなリスク・・
P4…金利変動と預入れ方
■個人向け国債・財務省
/上野博美