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株式分割に学ぶ!マネー感覚はOK?(3ページ目)

人は、時々非合理な行動をとります。マネープランニングにおいては、それを知っておくことが大切です。今回は、最近よく耳にする「株式分割」から、私達の陥りやすいワナを探ってみます。

執筆者:上野 博美

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A.答えは約6000万トン!!


いかがでしたか?

世界のリンゴの生産量をご存知の方は、30万トンという数字には影響されませんが、正解を知らず見当もつかない多くの人の場合、Q1での30万トンという数字に影響され、6000万トンなどといった回答はなかなかできないのが通常です(30万トンを基準に考えてしまいます)。
リンゴ生産量
見当もつかない場合には、根拠のない数値にでも影響されてしまう

この問題が例えば、日本の人口は30万人よりも多いと思いますか、少ないと思いますか?では、何人だと思いますか?という場合には、30万人という数字には影響されず、実際の人口に近い数字を言うことができます。

知らないモノの場合、根拠のない数字に影響される


つまり、人は、モノの価値が分かっている場合には、非合理な値段がついていてもそれに惑わされずに価値判断することができますが、モノの価値が分からない場合には、適当についている(根拠のない)値段であったとしてもそれに大きく影響されてしまいます。

株式分割すれば株価が下がることになりますが、企業の価値が分からなければ、その直前についている価格の影響を大きく受けがちで、株式分割によって下がった価格について「安い!」と判断してしまいがちになります。

お金を払うときには価値の見極めを!


支払うお金と価値が見合うかをどうかを見極めることが大切
これは、株式だけではなく、日頃の生活の中でも頻繁に起こっていることです。特に、マネープランニングでは、買うもののほんとうの価値はどれくらいなのかをしっかり見極め、価値に見合う金額を支払う(投資する)能力を身に付けることがたいへん重要になります。

/上野博美

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