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食器お手入れの基本(磁器)

毎日愛用している陶磁器を、買ってきたときのひと手間やちゃんとした扱い方をしてあげることで、より長く使いきりましょう。前回の『陶器』につづき、今回は『磁器』のお手入れについておとどけします。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

家にいる時間がより楽しくなるお気に入り食器を長く楽しむために……
毎日親しんでいる食器たち。お気に入りの食器を使っていると毎日が楽しくなります。前回は、食器の中でもなじみ深い、陶器と磁器の違いと、陶器のきほんのお手入れ術をお届けしました。今回は、磁器について特徴やお手入れのポイントをおとどけします。


磁器

陶石を砕いたもの(石英や長石)や粘土を使い、陶器よりも高温の1300℃前後で焼き締めます。このため硬く丈夫で、吸水性がなく、熱くなりやすく冷めやすいのが特徴。透かしてみると光を通す性質もあります。磁器の有名産地には、日本の有田焼、九谷焼、砥部焼など、洋食器ではマイセン(ドイツ)などがあります。

なお、陶器と磁器の中間 せっ器といわれるものに、備前焼、信楽焼、益子焼、笠間焼、ウェッジウッドのジャスパーウエアなどがあります。これらは鉄やアルカリ分の多い土を使い高温で焼きしめて作り、硬質ながら吸水性も少しあります。

買ってきたらすること
そのまま軽くぬるま湯で洗って使います。いきなり熱湯を注がない方がよいようです。備前焼や信楽焼のものは、お番茶を入れて煮沸するとよいといわれます。どちらも食器(高台)の裏側がザラザラしているものもありますので、テーブルが傷つく心配があればサンドペーパーで少しこすっておくとよいです。

日常の扱い方
陶器より強度が高いとはいえ、割れものですので扱いには注意を。電子レンジは、金銀の絵柄がついていなければ使えます。

普通に洗剤を使って洗えますが、金銀などの絵柄のついたものは剥げやすいので、やわらかいスポンジや布でやさしく洗って。銀の絵柄があるものは漂白剤で変質するので要注意。

食洗機についてもは「食器洗い機OK」と書かれているものなら大丈夫。金銀のついているものは変色してしまうので絶対にダメ。絵柄も傷つくことがあるので、大事なものは手洗いで。

収納については、比較的丈夫なのでふつうに重ねられますが、金銀など絵柄のあるものは傷つかないよう間に布や紙をはさんでから、しまうとよいです。

磁器も陶器もちょっとの心づかいでより長く愛用していきたいですね。
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