個人向け国債って、どんなもの?
個人向け国債は、1.買うと、半年ごとに利息がもらえる
2.満期がくると、買った時の代金が返ってくる
3.原則として、元本割れはしない
という特徴のある金融商品です。難しいことは何もありません。買ったらそのまま持っているだけでいいんです。定期預金のような感覚で利用できます。
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個人向け国債の種類は3つ
個人向け国債には、「変動10年」と「固定5年」「固定3年」の3種類があります。1万円から買える、どこの金融機関でも買えることなどは共通ですが、違いは大きく2つあります。1.期間が異なる:10年、5年、3年
2.金利のタイプが異なる:変動10年の金利は、世の中の動向に合わせて半年ごとに見直されるが、固定5年・3年は満期まで一定のまま。
では、今ならどれを選んだらいいのでしょうか。
今ならどれを選ぶ?
金利は現在(2018年4月発行分)、3種類とも0.05%と低いのですが、どれかひとつを選ぶとしたら「変動10年」です。今後、世の中の金利が高くなっていったとき、変動10年の金利も高くなっていくからです。逆に世の中の金利がさらに低くなったとしても、個人向け国債の金利は0.05%が下限と決められていますので、今より下がることはありません。
固定5年や3年は、世の中の金利が上がっても下がっても、満期まで今の金利のままです。
固定5年や3年は、世の中の金利が上がっても下がっても、満期まで今の金利のままです。
購入後について
購入後は満期までそのまま持っていても問題はありませんが、世の中の金利が大きく動いた時には少し工夫することをお勧めします。変動10年を購入し、その後、世の中の金利上昇とともに変動10年の金利も上がっていったとします。上昇した金利はいずれ下降に転じ、変動10年の金利も下がっていってしまいます。そこで、下降に転じる前に、あるいは転じたと思ったらすぐに、変動10年を解約して固定金利型の商品(固定5年・3年や定期預金など)に乗り換えるのです。固定金利型に乗り換える際は、満期が長いものを選んだほうが高金利のメリットを長く受けることができます。個人向け国債は購入後1年を経過すれば中途換金が可能で、解約コストを支払っても元本割れはしません。