支出の「見える化」で、無駄な出費を抑える
ただ漠然と思い描くだけでなく、大体でもいいので数字に表してみましょう! 分類の仕方は自分がやり易い方法で十分です! |
預金通帳を見ると、各種公共料金やカードの引き落としなどで、どんどん残高が減っていき、いざまとまった金額が必要になった時に、慌てたりすることはありませんか? 1年間を振り返ってみて、どんな家計の支出項目があるか整理してみましょう。整理しやすいように家計の支出項目を分類する方法を考えてみました。
●定期的な支出と臨時的な支出に分類する
・毎月の支出
定期的な支出の内、家賃(または、住宅ローン)、食費、公共料金、電話代など毎月決まって支払うもの
・毎年の支出
定期的な支出の内、自動車税、固定資産税、年会費など毎年決まって支払うもの
・臨時的な支出
友達が結婚した時の祝い金や病気になった時の治療代、旅行代など、臨時に発生する費用(毎年旅行に行くことを決めている場合は、旅行代は定期的な費用になります)
●固定費と変動費に分類する
・固定費
家賃や新聞代、スポーツクラブの年会費など1回当たりの支払い金額が一定のもの
・変動費
食費や電話代、水道光熱費など支払い金額が毎回変わるもの
●生活費と余暇費
・生活費
食費や家賃、水道光熱費、被服費(オシャレ用の洋服は除く)などの生活するのにかかる費用
・余暇費
外食や旅行、趣味のお金、スポーツなど生活費とは別にかかる費用
●2人の共通の支出と個人の支出に分類する
・2人の共通の支出
生活費や2人で行く外食や旅行の費用など夫婦共通の余暇費など
・個人の支出
個人の趣味やそれぞれの友人との食事代など
■家計の分担をきちんと決める
家計の支出項目を分類して把握した後は、誰がいくら負担するかを決める必要があります。生活費の負担の方法には、以下の3つの方法が考えられます。「全額一方負担型」(夫と妻のどちらか一方が負担する方法)、「共通財布型」(2人の給料から一定金額を出し合って負担する方法)、「項目別支出型」(支出項目別に負担する人を決める方法)があります。それぞれの特徴の詳細は、「共働き夫婦の生活費の分担、どうしている?」をご参照ください。
■見える化のツール「共通サイフ」
家計の支出を「見える化」するという視点で捉えると、ガイド平野は「共通財布型」をオススメします。そして共通サイフは2人で管理することが重要です。2人で管理すれば、「今月はいつもより支出が多かったね。」とか、「来月は旅行に行くから、今月はちょっと節約しよう!」といった感じで、家計の支出状況に対して共通の認識を持つことができます。
■お小遣いは、互いのプライバシーを守る
支出を「見える化」するといっても、夫と妻のそれぞれのプライバシーを尊重することは大切です。家計の支出の全てがガラス張りだと、「夫から貰ったプレゼントの値段は○○円、去年より下がったわ」といったように分かってしまい興ざめです。そこで、家計の中から夫と妻のお小遣いを切り分けて、「お小遣いに関しては、お互いに干渉せず自由に使う」といったルール作りも考える必要があります。