資産運用/資産運用の注意点とリスク

実録!投資用マンションを手放すとき・前編(2ページ目)

投資用マンションを買ったけれど、毎月のローン返済や諸費用の負担に耐えられなくなり、手放すことを考える人がいます。その経緯を見てみましょう。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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賃料が下がってしまった

ギリギリの収支計画だと、計画が狂ってしまうことも
ギリギリの収支計画だと、計画が狂ってしまうことも
Fさんの収支が赤字に転落した原因は、賃料の下落でした。Fさんの買ったマンションは新築だったため、賃料にもその分のプレミアムがついていたのです。ところが、2年たった現在、そんな強気の賃料では借り手がつかない。そこで泣く泣く賃料を下げざるを得なくなってしまった、ということです。

賃料を下げた結果、1ヶ月の賃料は97,000円から6,000円ダウンの91,000円に。毎月約4,000円の赤字です。毎月4,000円くらいなら…ということで、不足分を自分のポケットマネーから捻出することも考えるFさん。しかし、実は他にも気になっていることがあります。

ローン金利が上昇?

Fさんを悩ませているのが金利の上昇です。世の中の金利は、ジワジワと上昇傾向にありますが、Fさんが借りているローンの金利もそれにあわせて動くのです。仮に1年後、今よりも0.5%適用金利が上昇すると、Fさんのローン返済は毎月約5,000円の負担増。多少の負担増になら耐えられる、と思って今まで目をつぶってきたものの、賃料下落とローン返済の負担増のダブルパンチにはこれ以上耐えられそうにない…。

このままマンションを持ち続けても、賃料が上がる見込みはないし、金利がうんと下がってローン返済が楽になるとも思えない。「やっぱりこのマンションは手放そう」これがFさんの出した結論でした。

いったいいくらで売れるのでしょうか?
実録!投資用マンションを手放すとき・後編


【関連リンク】
マンション投資のリスク(収入編)(All Aboutはじめてのマンション投資)
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マンション投資の魅力とリスク
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