クレジットカード/クレジットカード関連情報

カードの盗難被害、こんな危険が待ち受けています。 カードを盗まれた代償は・・・(2ページ目)

「泥酔したあげく、カードを盗まれました」という会社員のSさんからのS.O.S。実話、カードの盗難被害に遭うとこんな危険が待っている!万一の時の対策と、予防法もご紹介します。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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二次被害の恐怖

自宅と会社
 免許証には自宅の住所も書いてありますし、カギも一緒に盗まれています。すぐにカギの専門業者に頼んで、自宅と念のため会社のカギを交換しました。それでも、狙われるのではないかという恐怖がぬぐいきれません。
 近所の交番に事情を話して、パトロールを頼み込み、自宅の窓ガラスに、すぐには割れないよう防犯フィルムを張りました。そうこうしている間にも、自分の免許証が悪用されているのではないだろうか、パソコンの中の個人情報は大丈夫だろうか、という心配も頭から離れません。

借金の返済義務
 自分の普通預金のお金が引き出されてしまったのはあきらめるとしても、クレジットカードのキャッシングで99万円、銀行のカードローンで99万円借りられてしまったSさん。自分で借りた訳ではないのに、このお金を返済しなければならないのでしょうか?

 クレジットカードやローンカードには、多くの場合盗難に遭った時の保険がついています。しかし、盗難の届け出を受ける前に引き出されたものや、暗証番号が生年月日の組み合わせのものは保険で補償されない場合があります。
 またクレジットカードによっては、届け出の日から60日前までさかのぼって、盗難による損害を補償してくれるものもありますので、自分のカードの契約を確認をしてみましょう。

Sさんは、銀行からは返済義務がありますと言われ、クレジットカード会社は調査中とのことです。

その他の対策と予防

個人信用情報機関の本人申告
 免許証が盗まれているので、第三者が本人になりすまし新たにクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりしてしまわないように、個人信用情報機関に「与信の際の本人確認は、免許証以外の物を使って下さい」という申請を出しておきます。

 本人申告の方法は、各個人信用情報機関によって電話、郵送、本人が窓口に行く等と違いますのでそれぞれ確認しましょう。また土日は基本的にお休みです。
 個人信用情報機関CICは、24時間海外からも電話一本で、事前に登録しておいたクレジットカード会社への盗難の連絡をかわりにしてくれる「連絡代行サービス」というサービスをやっています。連絡代行サービスはカード会社への連絡だけでなく、免許証を盗まれた時の本人申告も電話一本でしてくれるのでとても便利です。(このサービスは平成17年6月30日で終了します。)

予防
 まず、暗証番号を生年月日以外にしておく事です。各クレジットカード会社では、暗証番号を生年月日や分かりやすい番号(1111、2222、1234等)から分かりにくい番号への変更を勧めていますが、忘れてしまう等を理由に変えない人もまだまだ多いようです。

 その他、オールアバウトジャパン、【防犯】ガイドの佐伯幸子さんは次のようにアドバイスして下さいました。

カギを盗まれているのだから、自宅は錠前を交換して警戒しているだろうと思うでしょうし、借り出せるだけお金を引き出してしまっている以上、この人からこの上、何かしようとは思わないでしょう。ただし、最悪の事態に備えて警戒を怠ってはいけません。

お金を借りるといっても無理でしょうし、すでに届け出ている以上は仮に借り出されたとしても、しっかり本人確認をせずに貸した側に責任があるで、責任を追及されることはありません。

バッグをどうしたかわからないほど酔っぱらうのは危機意識がなさすぎます。「盗まれたくない、なくしたくない物は身から離してはいけません」

現金、カードの類はリスク分散のために、同じ財布やカバンに入れないことです。

お酒を飲むとわかっていたら、現金やカードは必要最低限のみ持って出ること。 思わぬ高額の支払いに備えてクレジットカードを持つことも多いようですが、カード類の「スキミング」の被害も考えられるので警戒しましょう。

海外旅行用の現金かくしグッズ(ベルトや隠しポケットなどいろいろあり)を普段から利用するというのも手でしょう。

 その他のカード犯罪については、【防犯】サイトをご覧下さい。
カードでショック
カードスキミングの新手口を知る
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